“戦後最短の解散”に踏み切ってから一夜明けた10日。
当の石破首相の姿は日本を離れ、初外交の地・東南アジアのラオスで開催されている日ASEAN首脳会議にあった。

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石破首相:
就任後初めての外国訪問で、心と心がつながる真の友人であるASEANの皆様と…

今回の初外交は、約半月後に迫った総選挙にむけてのアピールとなるのだろうか。

「12人を非公認」に自民党内には様々な声

党首討論での石破首相:
公認がないということがどんなにつらいことかというのは、百も万も承知をいたしております。

いわゆる“裏金議員”の中から、12人を非公認としたことに、自民党内には様々な声が上がっている。

自民党議員:
石破さんはいい判断をした。とにかく政治の不信感を払拭することが大事だ。

自民党若手議員:
公認問題は正直、今更感がある。自民党への逆風は強まると思う。

自民党関係者:
非公認12人は、国民からしたら少なかったという受け止め方になってしまう。

その自民党は先ほど、総選挙に向けた政権公約を発表。

自民党  小野寺政調会長:
政治資金については、将来的な廃止も念頭に、政策活動費のあり方や透明性の確保(を目指す)。

自民と連立を組む公明党はこう指摘した。

公明党  石井代表:
(有権者は)非常に厳しい反応ですね。街頭演説していると、いつまで自民党と一緒に組んでやってるんだとか(言われる)。(選挙の争点は)政治改革、これをどの政党・政治家ができるのか。

野党各党は…

一方、政権交代を目指す立憲民主党・野田代表。

立憲民主党・野田代表:
裏金隠しの解散をやって、当選をしたらこれで禊ぎは終わったということにするってことじゃないですか。そんなこと皆さん許していいんでしょうか。

そんな立憲民主党の姿勢に、自民党内からはこのような声が上がった。

自民党議員:
政治とカネ(問題)だけで政権を取ろうったって無理がある。

その他の野党からはこのような声が上がった。

ーー選挙で訴えたいことについて
日本維新の会  藤田幹事長:
やはり政治改革。この腐った政治を浄化して、新しい政治を作っていく。

共産党  田村委員長:
自民党政治を追い詰めていくという論戦をそれぞれの野党が頑張る。

国民民主党  玉木代表:
石破さんが自民党を変える前に、石破さん自身が変わってしまった。一部の自民党を中心とした特権的な政治家だけに税制の恩恵が残っている、こんな制度は変えましょうよ。

れいわ新選組  山本太郎代表:
みんながみんな石破茂をウォッチしていたわけじゃない、つまり情報がない人が圧倒的な中で、選んで下さいと言われても困るんですよ。

社民党、参政党も含めた主要な与野党9党は、27日の投開票に向け、事実上の選挙戦がスタートしている。
(「イット!」 10月10日放送より)