◆ナ・リーグ地区シリーズ第3戦 サンディエゴ・パドレス6ー5ロサンゼルス・ドジャース 8日(日本時間9日10時8分試合開始、ペトコパーク)

8日、メジャーリーグ(MLB)ナ・リーグ地区シリーズ第3戦にドジャース・大谷翔平選手(30)が「1番DH」で先発出場、4打数1安打だった。ドジャースは5ー6でパドレスに惜しくも敗れ、ナ・リーグ優勝決定戦進出に黄色信号が点った。

ドジャースの先発投手はレギュラーシーズン1勝6敗、防御率5.38の右腕ウォーカー・ビューラー、対するパドレスは同13勝9敗、防御率2.95の右腕マイケル・キング。

切れ味鋭いスイーパーを武器とするキングだが、大谷はレギュラーシーズンで、松井秀喜氏の持つ日本人選手最多MLB通算本塁打数に並ぶMLB通算175号をこのキングから放つなど好相性。通算の対戦成績は14打数6安打で打率・429、本塁打3本と圧倒していた。

第一打席は空振り三振に終わるも3回の第二打席でチャンスを拡大するセンター前ヒットを放った大谷。その後、4番ヘルナンデスのグランドスラムにつなげる貴重な一打だった。5回先頭打者で迎えた第三打席はもう少しでフェンスオーバーとなる大飛球だったがセンターフライに終わった。4番手タナー・スコットと対戦した8回の第四打席は見逃し三振だった。

5ー6とドジャースが1点ビハインドで迎えた8回にはツーアウト1塁で、パドレスはクローザーのロベルト・スアレスがマウンドに上がり火消しに成功。イニングまたぎで9回も投げたスアレスは、打者3人を完璧に抑えパドレスの1点差勝利に貢献した。

5日のパドレスとの第1戦では、自身初のポストシーズンホームランとなる同点3ランを放つなど、レギュラーシーズン終盤での好調を維持し、2安打3打点の活躍でチームの勝利に貢献した大谷だったが、続く第2戦では注目の日本人選手対決となった先発・ダルビッシュ有投手(38)の巧みな投球術の前にバットは沈黙、その後をつないだリリーフ投手陣にも完璧に抑えられ4打数ノーヒットに終わっていた。

ドジャースは初回にムーキー・ベッツのPS初安打となるホームランで先制、2回裏にパドレスが打者一巡の猛攻で一挙6点を取り逆転されるも、ヘルナンデスの満塁打で5ー6と1点差まで迫ったが、パドレスの強力リリーフ陣相手にあと1本が出なかった。

1勝1敗で迎えたナ・リーグ地区シリーズ第3戦にパドレスが勝利したことで、通算対戦成績はパドレスの2勝1敗となった。逆にドジャースは対戦成績が1勝2敗となり、ナショナル・リーグの優勝決定戦に進出するためには、明日以降1試合も落とせない状況になった。

大谷翔平が追い込まれたチームを救うのかーー。明日以降の試合でも注目が集まる。

プライムオンライン編集部
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