皆さんは最近、鼻がムズムズしたり目がかゆくなったりしていないだろうか。
もしかしたら花粉症かもしれない。
秋の花粉症にはどんな特徴があるのか、取材した。
春だけじゃない花粉症
暑さが収まり過ごしやすい季節になってきたが、実は今の季節にもある症状が出る人がいる。

「(子どもが)今くらいの秋になると、鼻水が出たりかゆくなったり、咳が出る」(札幌市の女性)
「目がかゆくなって先月、眼科に行って目薬をもらいました。たぶん花粉症ですって」(札幌市の女性)
「秋の花粉症」9月がピーク!
秋の花粉症は、春のシラカバ花粉と同様に目が赤く充血し、かゆくなったり、くしゃみや鼻水が止まらなくなったりする。

「秋の花粉症はご存じですか?」
「いやー知らないですね。(聞いたことは)ないです」(札幌市の男性)
苦しんでいる人がいる一方、知らない人も多い秋の花粉症。
何の花粉が飛んでいるのだろうか。
「こちらはオオヨモギもしくはエゾヨモギと呼ばれる植物です。小さい一つ一つの花から花粉が出ています」(道立衛生研究所 平島洸基さん)

和菓子などに使われるヨモギ。
その花粉が秋の花粉症を引き起こしているのだ。
ヨモギの花粉が原因

ヨモギは北海道各地の身近な所に自生している。
札幌市の道立衛生研究所では、毎日空気中の花粉を採取している。

「今時期は多いのはヨモギの花粉ですね」(平島さん)

実は、ヨモギ花粉の観測を担当している平島さん自身も秋の花粉症に悩まされているという。

晴れた日には、症状を感じる人が増えている。
2024年のヨモギ花粉は8月後半から飛び始め、9月に入り急激に増加している。
飛散量は例年並みで、まさに今がピークだ。
「9月いっぱいぐらい注意していただければと思います」(平島さん)
つらい場合は早めの受診を
札幌市内のこちらの病院でも、8月下旬から花粉症の患者が増えているという。

「天気がいい日が続くと、1日数人から4、5人は来ていますよね」(宮の森スキンケア診療室 上林淑人院長)
症状は鼻炎や目のかゆみ、目の周りが赤くなってカサカサになる皮膚の炎症もある。

マスクや空気清浄機などの一般的な対策が有効とのことだが、秋の花粉症と気づいていない人も多く、早めの受診が大事だとしている。
「症状が(春に比べて)マイルドなので、患者さん自身もなんで目の周りがむくんでかゆいんだろうって、認識されてない場合が多い。つらい場合は病院に早めに受診して(薬などで)対処すると、ひどくならずに済むと思います」(上林院長)

今がピークの秋の花粉症。

対策をして、乗り切っていきたい。