神戸空港で初となる「国際線」が2025年春にも就航する可能性が出てきた。

神戸市と大韓航空は、国際チャーター便として神戸空港と韓国・仁川空港を結ぶ便を就航させる計画を発表した。

【写真で見る】神戸空港「関空」との差別化のポイント

■大韓航空が韓国・仁川空港からの「国際チャーター便」を毎日運航する計画

記者会見での大韓航空担当者と久元神戸市長(24日)
記者会見での大韓航空担当者と久元神戸市長(24日)
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就航が予定されているのは、韓国の航空会社・大韓航空が神戸空港と韓国・仁川空港を結ぶ主に団体客向けの国際チャーター便。

神戸市と大韓航空によると就航は2025年春の予定で、大阪・関西万博の開催を見据えて毎日運航する予定だということだ。

また大韓航空側は、「正式に政府の認可は降りていないが」と述べたうえで、午前と午後に1便ずつ、2往復を計画していると説明した。

これまで神戸空港は「関西空港の需要を奪う」などの理由から国内線のみの運航が続いていた。

■「国内線専門」だったが「海外からの観光客増え続け」国際化が決定していた

しかし海外からの観光客が増え続ける中で、「関西空港の処理能力を超える」として、2022年、関西、伊丹、神戸の各空港の地元自治体と経済界の懇談会で神戸空港を国際化することで合意。

その際、「万博が開催される2025年までの国際チャーター便の受け入れ」と「2030年をめどに国際定期便を就航させること」が決まっていた。

神戸空港では現在、国際チャーター便の就航に向けて新ターミナルを建設中で、神戸市はこれまでアジアを中心に複数の国に対して誘致を進めていて、韓国以外への就航も目指す方針だ。

■久元市長「神戸経済の発展のみならず関西全体の発展に期待」

神戸市 久元喜造市長
神戸市 久元喜造市長

9月24日、今回の計画について記者会見で発表した、神戸市の久元喜造市長は次のように述べた。

神戸市 久元喜造市長:大韓航空が就航計画を発表されたことは神戸市としては大変期待をして、ありがたく思っています。神戸空港の利活用については、3空港一体的に関西エアポートが運用していただいて、3空港を賢く使うということは、関西全体のコンセンサスということですから、神戸のインバウンドをどうこうというよりも、大韓航空の就航計画が、神戸経済の発展のみならず関西全体の発展につながるよう期待したいです。

(関西テレビ 2024年9月24日)

関西テレビ
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