とある喫茶店にやって来たのは、小さな子どもを連れたお母さんです。
お母さん:
こんにちは〜
店長:
いらっしゃい〜久しぶりです。
実はこの喫茶店、無料でごはんを提供するこども食堂でもある「ドコデモこども食堂」。

この取り組みを始めたのは、岩朝(いわさ)しのぶさんです。

岩朝しのぶさん:
生活が大変なご家庭はなかなか外食の機会が少ない。メニューから選ぶ経験、機会を作っていくのは大人しかできないこと。

「ドコデモこども食堂」は、支援を必要とする子どもや家庭に毎月3000円の専用クーポンを支給していて、提携している地域の飲食店であれば、このクーポンでいつでも、どこでも、好きな物を食べられる仕組みなのです。

お母さん:
3000円はありがたい!こういう場所があると本当に助かります。

去年からスタートした「ドコデモこども食堂」は全国に広がり、首都圏だけでも約40店舗に増えています。さらに「食」を通して“地域の繋がり作り”にも力を入れています。
岩朝しのぶさん:
食事というよりも(子どもを)孤立させない。地域で子どもを見守る大人を増やす。
約15年、親がいない子どもたちの里親を探す活動を行ってきた岩朝さんは、自身も里親の一人として、様々な環境の子どもたちと接する中で、地域全体で見守る必要性を感じ、この子ども食堂を始めました。

岩朝しのぶさん:
人との繋がりを作ることで命も人生も守っていきたいなと思っています。

食事を通じて地域のつながりを作り、生活困難を支えるドコデモ食堂の活動はあすも続きます。
(イット!8月28日放送より)