熱戦が続くパリオリンピックのスケートボード 女子パーク決勝、世界ランキング1位の15歳、開心那(ひらき・ここな)選手が躍動した。

予選を1位で通過した開心那選手は、「本当に楽しいので最後まで楽しんで滑り切りたいと思っています」と答えていた。
2年半で22センチ身長伸びてスピードアップ
フジテレビが2019年に初めて開選手を取材したときの映像を見ると、当時はまだランドセルを背負う11歳の小学生だった。頬にガーゼを当てていたのだが、その理由について「 “ノーズグラインド”で落ちて顔が削れた!」と笑顔で答えていた。
「心那」という名前の由来は、母親がココナッツ好きだったことだという。そして、その名を一躍世界に轟かせたのが前回の東京大会だ。
開選手の代名詞ともいえる、前輪の金具部分だけで滑る超大技ノーズグラインドを成功させ、日本選手最年少の12歳で銀メダルに輝いた。
この時から2年半後の今年、取材した際には、身長はなんと22センチも伸びたという。
開心那選手:
今168センチです。
身体が大きくなり、スピードもアップし、伝家の宝刀・ノーズグラインドにはさらに磨きがかかった。
地元・北海道では練習仲間も応援
そして迎えた運命の決勝。

開選手の地元・北海道では練習仲間や友人が行方を見守っていた。

開選手は2本を滑り、暫定3位。代名詞のノーズグラインドを決め、3本目のランを最後まで滑りきった。

実況:
さあ、得点どうだ。92.63、わずかに届かなかった金メダル。開心那2大会連続の銀メダル獲得です。
トップの選手にはわずかに届かなかったものの、東京大会に続き銀メダルを獲得した。

開選手の練習仲間は「金メダルと銀メダルは同じだと思う」と偉業を称えた。

金メダルと銅メダルを獲得したのは、それぞれオーストラリアのアリサ・トルー選手(14)とイギリスのスカイ・ブラウン選手(16)。実はこの2人、母親が日本人という日本にルーツを持つ選手なのだ。
開心那選手は試合後、「また銀メダルで金メダルに一歩届かないところだったので、悔しい気持ちもあります。今回は自分の出したいものを全て出し切っての結果だったので、もうすごい嬉しいです」と語った。
(「イット!」 8月7日放送より)