落語会で現役最高齢だった落語家の桂米丸さんが99歳で亡くなった。最高顧問を務めていた落語芸術協会によると、8月1日に老衰のため東京都内の病院で亡くなったという。葬儀は8月4日近親者にて執り行われた。
落語芸術協会によると、桂米丸さんは1925年に横浜市で生まれ、1946年に古今亭今輔に入門。1947年に二ツ目に昇進し、1949年には、四代目桂米丸を襲名し真打となった。
落語界で売れるとともに、テレビ黎明期、開局と共にテレビスターとしても活躍し、広くお茶の間に愛された。
最後の高座は2019年9月で、新型コロナウィルス感染症の流行以降は寄席出演を控えていたが、落語芸術協会によると、「電話で元気な声を聞かせてくれることも多く、寄席復帰を模索する中の訃報となりました」という事だ。
落語芸術協会は、「日本芸術協会から落語芸術協会にかけて23年間会長職に就き、長きにわたり協会の指導役であるとともに落語界の指導者でありつづけました。協会会長を勇退後も顧問、最高顧問として後進の指導に携わり続け当協会の精神的支柱であり続けると共に、新作落語の第一人者としても最晩年まで創作意欲が衰えることはありませんでした」としている。