8月2日と3日に新潟県長岡市で開かれる長岡まつり大花火大会。今年は週末開催ということもあり、多くの人の来場が予想されるが、長岡市の道の駅では去年、花火目的で訪れた人の長時間駐車が問題に。施設側は適切な利用を呼びかけている。

“長岡まつり大花火大会” 観覧チケットは完売

日本三大花火の一つで2019年には過去最多の108万人が来場した長岡まつり大花火大会。

長岡まつり大花火大会
長岡まつり大花火大会
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2019年と同じく週末開催となる2024年は、34万席あった観覧チケットが完売するなど多くの人の来場が予想されている。

こうした中、懸念されるのが「駐車場問題」だ。

目的は花火大会…道の駅で“長時間駐車”相次ぐ

花火大会を2日後に控えた31日、道の駅・ながおか花火館には一般の利用者だけでなく、花火大会が目的とみられる利用者の姿が見られた。

道の駅・ながおか花火館
道の駅・ながおか花火館

長岡ICから車で3分のところにあり、2020年にオープンした道の駅「ながおか花火館」。

休憩施設として24時間無料で開放されているが、2023年は花火大会目的とみられるキャンピングカーや車が多く見られた。

ながおか花火館提供(2023年8月1日)
ながおか花火館提供(2023年8月1日)

長時間駐車する車が相次いだことで駐車スペースは満車状態に。入口周辺では渋滞が発生し、一般の利用者が利用できない状況になった。

ながおか花火館の武士俣一樹駅長は「長岡花火大会が再開した2年前から満車になるような状態。花火大会目的の車で駐車場が埋まるという状況。ここに来て休憩しようと思ったのに車が止められないと苦情のお声を頂いたこともあるので、本当に申し訳ない気持ち」と現状を話す。

“国交省管轄”の道の駅 対策難しく…

長岡花火大会の会場周辺にある商業施設の駐車場では、駐車を有料とする看板を設置するなどして不適切な利用への対策を立てているが、道の駅は国土交通省が管轄する施設のため、駐車料金を徴収することはできず、不適切な利用者への移動の強制など具体的な対策をとることができない。

花火館では利用時間を制限する看板を設置したものの、利用者の良心に頼らざるを得ないのが現状だ。

道の駅が設置した看板
道の駅が設置した看板

武士俣駅長は「皆様のご利用を考えて、ご来場から2時間以内というところをお願いしている。次のお客様へお譲りしてほしいという願いから掲げている」と話した。

看板を見て移動検討する人も

実際に31日には「花火大会目的で来た」という利用者も設置された看板を見て、別の場所への移動を検討していた。

別の場所へ移動を検討する利用者
別の場所へ移動を検討する利用者

「今回は早めに来てどうしようかなと、みんなで相談しながら駐車場を探そうと思っていたところだった。看板も立っていたり、だんだん探すのは難しくなってきているなと」

ながおか花火館は「花火目的とした駐車」をしないよう呼びかけている。

路上駐車も増加…公共交通機関の利用など呼びかけ

長岡花火財団によると、近年は路上駐車も増えているという。緊急車両の通行の妨げになるため、路上駐車での観覧も控えるよう呼びかけている。

“日本一マナーのよい花火大会”を目指している長岡まつり大花火大会。

長岡花火財団は会場周辺の有料駐車場や先着順の無料駐車場を利用するほか、公共交通機関の利用などを呼びかけている。

(NST新潟総合テレビ)

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NST新潟総合テレビ
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