平日でも多くの人が訪れる、北海道美瑛町(びえいちょう)の人気観光地、「青い池」。そこで、まさかの行為が撮影された。
外国人とみられる20~30代の男性が、遊泳禁止の池を遊泳したり、無許可のドローンを飛ばしたりと、やりたい放題
。町の関係者は「病原菌がいる可能性も。絶対にやめていただきたい」と訴える。
クロールにピースサイン、頭上にドローン
遊泳禁止の池の真ん中にいたのは、20~30代の外国人とみられる男性。クロールで泳いだり、ピースサインをしたりと、やりたい放題だ。楽しげなその頭上には、ドローンが飛んでいた。

町によると、このドローンも無許可だったという。

迷惑行為があったのは16日。撮影した男性は、「写真も撮って、キレイねと言って、どこかでバシャン!!という音があり、ビックリした。はじめは生き物がいるのかと思った。何かなと思い見たら、まさかの人だった」と振り返る。

泳いでいた男性は、10分ほどすると陸に上がり、ドローンを操縦していた人と話をしていたという。

撮影者は、「(周りの人たちは)『警察呼ぶべきだよね』とか、『あり得ない』と。どうしても人が写ってしまうのがあって、皆さん嫌悪感、『嫌だよね』という感じ。普通入らないよねと、常識的には判断できるような場所」と話す。

そのコバルトブルーが、「ビエイブルー」とも呼ばれる「青い池」。

立ち枯れたカラマツが醸し出す幻想的な雰囲気を荒らす行為に、訪れていた日本人ばかりか、海外の観光客からも「こういう迷惑行為はしてはいけない。本人の健康にも悪そうだ」「個人の不注意かもしれないが、全世界的に有名な観光地だし、事故が起きないよう、事前に止めることが大事だと思う」などといった怒りの声が上がった。
町の人口の250倍以上のツーリスト殺到
美瑛町を訪れる観光客は年間約238万人と、町の人口の何と250倍以上。
オーバーツーリズムによる渋滞やマナー違反などが問題となっていて、施設の維持や道を管理する費用などがかさんでいた。

今回の迷惑行為が起きたのは、対策として入場税が検討されている真っ最中だった。

町は対策の一環として、現場に特定の場所に入ると警告が流れ、役場に画像が送られてくるAIカメラを設置していた。
エキノコックスなど病原菌いる可能性
今回カメラが作動していないことから、検知しない場所から池に入ったのではないかとみている。

美瑛町商工観光交流課・成瀬弘記課長補佐は「場所によっては、足がつかないほど深い場所がある。エキノコックスなど病原菌がいる可能性もある。非常に危険な行為なので、絶対にやめていただきたい」と訴えた。
(「イット!」7月18日放送より)