高知市で小学4年の男子児童が水泳の授業中に溺れて死亡した事故を受けた、市の教育委員会の対応をめぐって賛否の声が上がっている。

市内小中高など60校で今年度の水泳授業中止

現場となったのは、小学校のプールより最大14cm深い中学校のプール。

高知市の教育委員会が今年度の水泳授業中止を決定
高知市の教育委員会が今年度の水泳授業中止を決定
この記事の画像(5枚)

今回の事故を受け、市の教育委員会は、市立の小中高や特別支援学校などあわせて60校で2024年度の水泳の授業を中止することを決めた。

事故が起きたのは、先週金曜日5日の午前11時ごろ。
小学校のプールの設備が故障していたため、2024年度から授業は水深が深い中学校のプールで行われていた。

小学4年の男子児童が溺死した
小学4年の男子児童が溺死した

死亡したのは、高知市立長浜小学校に通う4年の男子児童。

事故当時、男子児童は泳ぎが苦手なグループに分けられ、プールサイドに捕まってバタ足の練習をしていた。

その後、水の中で溺れている男子児童を別の児童2人が見つけ、引き上げたという。

プールで教師2人と教頭1人が監視していたが…
プールで教師2人と教頭1人が監視していたが…

当時プールでは、教師2人と教頭1人が監視をしていたが、児童が引き上げられるまで溺れたことに気づかなかった。

今回の事故を受け、高知市の教育委員会は、小中高など60校で2024年度の水泳の授業を中止した。

第三者検証までプール授業再開なし

この決定に、市内ではさまざまな声が聞かれた。

高知市民:
整備が整ってから、もう1回プール再開できるかが一番いいのかなと思うけど、あやふやな決断をして、また同じことが起きたら取り返しもつかないことになる。

高知市民:
学校側の不注意の事故なんで、中止になるのは仕方ないことなんじゃないかなっていうのは思います。

高知市民:
気をつければ絶対防げることじゃないかと思うんですよね。だから、そういうふうに注意してやればいいことだと思うので、全部の(小中高)っていうのは、どうなのかなとは、ちょっと個人的には思っています。

市教委は第三者検証までプール授業再開なしとしている
市教委は第三者検証までプール授業再開なしとしている

市の教育委員会は、第三者の検証が終わらない限りプール授業再開はないとしている。
(「イット!」7月8日放送より)