長野県松本市の臥雲市長は2025年4月を目途に国宝・松本城の入場料を5年ぶりに値上げする方針を明らかにしました。姫路城では外国人観光客を対象に値上げを検討していますが、「現段階で二重の価格は考えていない」と述べました。

松本市・臥雲義尚市長:
「値上げさせていただきたいと思う。念頭に置いているのは来年の4月、年度替わりに」

臥雲市長は20日午後の会見で、松本城の入場料を値上げする方針を明らかにしました。

ここ数年、来場者数が増えていて昨年度は90万人にのぼりました。このうち外国人観光客は円安を背景に過去最多の16万人に上りました。維持管理に必要な経費も増え、市は現在大人700円の入場料を5年ぶりに上げることを検討しています。

こうした動きはほかの城でもあり、世界遺産の「姫路城」は6月、市長が「外国人観光客だけ値上げしたい」と発言して話題となりました。現在1000円の入場料を「4倍以上」の「30ドル」程度にしたい考えで、オーバーツーリズム対策の一環ですが、疑問の声も上がっています。

松本城を訪れた観光客はー

名古屋市から:
「私たちは平等の方がいいと思う。私たちも外国に行ったときに高いと嫌だと思う」

オランダから:
「不公平だと思う、平等に人は扱うべき」

松本市では日本人と外国人で差をつけるのかー

臥雲市長はー

臥雲義尚市長:
「外国人に対しての二重価格という考え方が出ている。今の段階で松本市としてその選択肢はとらない」

一律に値上げする方針です。値上げは来年4月を予定していて、価格については今後、検討していくということです。

長野放送
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