「安曇野ナンバー」と「南信州ナンバー」の交付が5月7日から始まりました。風景などを描いた図柄入りのものもあり、地域のPRにつながると期待されています。
車に取り付けられる新しいナンバープレート。地域名表示は「南信州」です。
飯田市在住:
「やっぱりせっかくなので1番を取りたいなと思って」
7日から交付が始まった新しいナンバーで、カラーの図柄入りを選びました。
飯田市在住:
「白いナンバーと違ってきれいなので、これ付けて県外旅行してアピールしようかな。(今まで)松本ナンバーの管轄がすごく広かったので、これで南信が盛り上がればいい」
一方、こちらの女性がつけたのは、もう一つの新しいナンバー「安曇野」です。
安曇野市在住:
「山の絵が入ってたり、道祖神が入っていたり、いいものだと思っていたので、これで安曇野のきれいなところをドライブできたら」
2つの新しいナンバーは、無地のノーマルと、県内で初めてとなる図柄入りから選ぶことができます。
「安曇野」は、4市町村が対象で、北アルプスの山並みに、道祖神やパラグライダーが描かれています。
「南信州」は、飯田・下伊那の14市町村が対象で、水引をモチーフに南アルプスや天竜川が表現されています。
県内にはこれまで、「長野」と「松本」、「諏訪」の3つがありましたが、「安曇野」と「南信州」が加わり、5つとなりました。
地域のPRにつながると期待されていて、さっそく、安曇野市と飯田市の公用車にも取り付けられました。
安曇野市 政策経営課・大月敦史 課長:
「移住相談をやっても、都心ですごく人気のある地域でありますので、みんなが乗ることによってさらに活性化につながれば」
南信州広域連合・滝沢拓洋 事務局次長:
「地域の自然、産業をよく表したものになっていますので、どんどんPRしていきたい」
各自治体も、今後、公用車を図柄入りナンバーに変えていく予定です。ただ、4月から始まった申請の状況には開きがあります。
「安曇野」が330台だったのに対し、「南信州」は85台。やや低調です。
地域の人は、どう思っているのでしょうか。
喬木村・40代:
「松本ナンバーで慣れているので、変えるという気持ちにはまだなってないですね」
下條村・80代:
「安曇野は全国的にも名前が知られてるからかっこいいかなと思うんですけど、南信州っていう言葉がよそへ行っても通じない、どこ?という感じになるでしょ」
飯田市・70代:
「ちょっとピントがあってないかなっていう気はするよね。(『南信州』が)飯田下伊那をイメージするかというとなかなか難しいのでは」
地域の呼び方として「南信州」があまり定着しておらず、ためらいを感じる人がいるようです。あえて「南信州ナンバー」を避けたという人もいました。
飯田市・40代:
「松本ナンバーの(交付される)うちに松本ナンバーにしたくて、つい最近、車替えました笑。(南信州は)ちょっと恥ずかしくて、慣れてないのもあるんですけど」
南信州広域連合・滝沢拓洋 事務局次長:
「他の地域と比べるとどうかという議論もありますけど、まずは付けて走っていただいて、アピールしていただくことが大切かと思いますので、徐々に広がっていけばいいな」
信州に加わった2つのナンバー。今後、見かける機会が増えそうです。