新潟県長岡市の寺泊港付近に放置されていた所有者不明の100艘以上のボート。その後、県が撤去を求める公告を出したが、約60艘が放置されたままに。県は2023年12月に放置されていた約60艘を撤去したが、5月14日に再び寺泊港を取材すると、また所有者不明のボートが見つかった。県は新たに見つかったボートについての対応を検討している。

ボート放置問題…県が約60艘を撤去

長岡市寺泊港の中央ふ頭付近の緑地や砂場で多い時は合わせて100艘以上のボートが放置されてきた問題。

放置されたボート(2023年12月)
放置されたボート(2023年12月)
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強風でボートが飛ばされ、数十メートル離れた住宅に直撃するなどの被害も出ていた。

そのため、県は2023年11月、当時100艘以上あったボートの持ち主に対し、撤去を求める公告を出した。

強風で飛ばされたボート(2022年12月)
強風で飛ばされたボート(2022年12月)

しかし、県の撤去作業を始める日、寺泊港には約60艘のボートが放置されていて、県が簡易代執行により全てを撤去した。

新潟県がボートを撤去
新潟県がボートを撤去

ボートが撤去されたことについて、この場所で地域のイベントなどを行っているという木村勝一さんは「やっぱり何もないというのは広々していて、景色・景観的にも見通しが良くていい。ごみを捨てていく人も結構いたが、そういう不法投棄もなくなったので同じ町内に住む者としてはよかった」と話す。

また新たに1艘のボート…「ルール守って」

しかし、5月14日に再び現場を訪れてみると、せっかく撤去したはずの場所にボートが1艘、新たに置かれていた。この場所も放置禁止区域だ。

新たに置かれていたボート
新たに置かれていたボート

木村さんは「きっと釣りをしているボートの持ち主も海が好きな人たちだと思う。僕も釣りも海も好きで気持ちはよくわかるので、ルールを守った上で、自分のボートであればしっかり持って帰ってもらって正しい利用方法で利用してもらえれば」と話す。

木村勝一さん
木村勝一さん

県は新たに見つかったボートについての対応を検討している。

また、2023年12月に撤去されたボートについては6月以降、売却や廃棄などを進めていく考えだ。

釣りのシーズンが到来し、ボートの持ち主が数人名乗り出ていることから県は撤去費用などの負担を求めた上でボートを返却する方針で、持ち主に名乗り出るよう呼びかけている。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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