8月3日、東京で新たに258人の感染が確認され、国内の感染者は4万人を超えた。
前日2日、1日の全国の感染者数は1334人。1日1000人を超えるのは5日連続で、埼玉・三重・宮崎・長崎では過去最多となっている。

そんな中、近づいたお盆休みの帰省に関する政府の発言が、物議を醸している。

帰省に関しての政府の本音「慎重に」

木村拓也キャスター:
お盆の帰省に関して、西村経済再生相が2日に、実家に帰りますと祖父母がおられるケースがあり、そこで食事をすると感染させてしまう可能性があるということから、お盆の帰省に関して、慎重に考えなければならないというような姿勢を示しました。

それに関してネット上では、「お盆の移動を制限するならGoToトラベル続けるのと矛盾しているのではないか」という指摘する声が上がったのです。

こうした状況を受けて3日、菅官房長官が、お盆の帰省を制限するとかしないとかそういった方向性を言ったものではなく、高齢者に感染が広がる可能性もある。お盆の帰省に関する注意事項について、専門家の意見を伺う旨を申し上げたものなのです。今週予定されている分科会での専門家の分析を踏まえた上で、どう対策をとるのか判断するということを強調しています。

加藤綾子キャスター:
政府の本音というのはどんなところにあるのか?

風間晋フジテレビ解説委員:
政府は今さら帰省を控えてとは言えない。
そこでおそらく、分科会で専門家の皆さんからこんな注意事項が出ましたという言い方で、間接的に“慎重にお願いします”というメッセージを伝えることになるのではないか、と思っています。

加藤綾子キャスター:
地方の自治体からはすでに“帰省を控えてほしい”という声も上がっているんです。町の人たちはどう判断するのでしょうか?

町の声「行きたいけど気が引ける」

――帰省しますか?

三重出身(20代女性):
しないでおこうかなと思う。ウイルスを持っているかもしれないので。高齢の祖父母もいるのでちょっと怖い。私が帰ることでそこから広がっちゃうかもしれない。

埼玉出身(30代女性):
親が結構心配してるのであまり帰るのは控えてる。

相模原の旦那の実家に帰省予定(30代女性):
子供が生まれてから会えてないので会わせたいという気持ちはあるんですが、この状況なのでよく相談しながら考えてます。

――帰省控えて家族旅行はOKどう思う?

相模原の旦那の実家に帰省予定(30代女性):

判断基準があいまいでいってしまうのがいいのか考えてしまう。

――帰省しますか?

長野に親戚がいる人(30代女性):

母方の実家の方に顔出しに行こうかなと思ったんですけど、今は難しいのかなと言うので今年はちょっとやめようかな。


――帰省控えて家族旅行はOKどう思う?

長野に親戚がいる人(30代女性):

帰省はダメだけど旅行はOKって言われても気が引ける。

加藤綾子キャスター:
気になるのが、高齢の方たちにうつしてしまうのではないか、という懸念もあるということ。
ちなみに、航空各社とJR各社が発表したお盆休みの予約状況を見てみますと、前の年の同じ時期に比べて国内線は60%マイナス。新幹線は80%のマイナスになっています。

GoToトラベルがあってもお盆休みの移動は控えるという人が多いよう。
しかしこうした中、地方の自治体からはお盆休みや帰省に関して厳しい声が上がっている。

帰省に関する地方自治体の声

木村拓也キャスター:
三つの県を見ていきたいと思います。

〈愛媛県・中村知事〉
前提として感染拡大地域からの帰省は家族と今一度相談してほしいとしたうえで、帰省した人が多数参加する同窓会等は延期・中止を検討してほしい。

〈山口県・村岡知事〉
帰省そのものについて、改めて家族・友人と相談して、慎重に検討してほしい。

〈福井県・杉本知事〉
福井県のホームページで、県民の皆様へのお願いとして、東京都からの帰省は控えて。東京をはっきりと名指しです。

加藤綾子キャスター:
それぞれの自治体でこのような対策をとるということなんですが、こうした地方自治体の声はいかがですか?

二木芳人氏(昭和大学医学部 客員教授):
それぞれの地方や地区によって状況が違いますから、そこの区長さんが判断されればいいと思います。

こういう地方に行きますと、もう1つの問題は医療提供体制です。
非常に脆弱(ぜいじゃく)ですので、一気に観光客の方や帰省の方々がおいでになって、万が一クラスターでも出たら、医療提供体制が危うくなる。
おそらくこの3県は、非常に今、患者さんの発生が少ないエリアです。そういうところも知事さんが、こういうふうな発声をされることは当然だと思います。

ですので、帰省も旅行も慎重にされたらいいと思うのですけれども、特に帰省の前はお帰りになる先のご実家・友人とよく相談されて、その上で決定されて、いざ行くとなれば慎重に健康管理をした上で行っていただくと。

加藤綾子キャスター:
感染対策もしっかりとして、あと、人それぞれさまざまな事情があると思うので、帰省する方が責められないような環境でないといけないなということも改めて思います。

(「Live News it!」8月3日放送分より)