新宿区のタワーマンションで、25歳の女性が殺害された事件。
FNNは、被害者と容疑者の双方を知る人物を独自取材した。

元従業員「悪いイメージまったくなかった」

高級ブランドの紙袋を片手に、ほほ笑む女性。
東京・新宿区のタワーマンションで刺され死亡した、平沢俊乃さん(25)だ。

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平沢さんを殺害した疑いで送検されたのは、職業不詳の和久井学容疑者(51)。
2人は4年ほど前、平沢さんが経営するガールズバーに和久井容疑者が客として訪れたことで知り合ったという。

10日、FNNが話を聞いたのは、当時その店で働いていたという女性だ。

平沢さんが経営していた店の元従業員:
(働いていたのは、2021年5月から)2カ月くらいですね。
(平沢さんは)すごい気さくで、かわいらしい感じの雰囲気の人でしたね。

店では「平 明日香」という源氏名で働いていた平沢さん。
和久井容疑者の部屋には、その源氏名と平沢さんの顔のラベルが貼られた4本のボトルが飾ってあった。

元従業員の女性は、和久井容疑者の印象をこう話す。

平沢さんが経営していた店の元従業員:
たぶん、週に2〜3(回)は来てたんじゃないですかね。誰がお話ししても気さくに話してくれるし、悪いイメージはまったくなかったですね。

(2人は)仲は良さげでしたし、(和久井容疑者が)「何飲みたい?」って聞いた時に、明日香さんも「え、何でもいいの?これ飲みたいな」って言ったら、「いいよ」みたいな感じで、2人の雰囲気が悪いというイメージは、当時はなかったですね。

しかしその後、2人の関係に変化が生じ始めたという。

平沢さんが経営していた店の元従業員:
(和久井容疑者のことを)みんなで「わっくん」とか「わくちん」とか呼んでたんですけど、「わくちんがだんだんストーカー気味になってきた」みたいな話は聞いていて…お店から出入り禁止にされたみたいで。明日香さんに対して、体の関係を求めたりするようになって…。

店から出入り禁止にされたという和久井容疑者。
2022年には、平沢さんにつきまとい行為をしたとして、警視庁から書面で警告を受けている。

和久井容疑者は警告を受けた当日、神奈川・川崎市内の警察署を訪れ、次のように訴えたという。

和久井容疑者:
なぜ被害に遭っている私が、ストーカー犯と言われなければならないのか。

警察はこれに対し、金銭トラブルについては証拠がなく、事件化は難しいとして、弁護士に依頼するようアドバイスしたという。

和久井容疑者は今回の調べに対し、当時の行動について、「経営を応援するために出した1000万円以上を返してもらうつもりだった」と話しているという。

一方、平沢さんは警視庁に相談した際、和久井容疑者が主張する資金について、「店の料金の前払い金として受け取った」と説明していたという。

警視庁は和久井容疑者に強い殺意があったとみて、引き続き調べている。
(「イット!」5月10日放送分より)

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