27日、1ドル152円直前まで下落し、円安が加速した。この円安を背景に、外国人観光客が増加している。また円安を理由に、働きながら留学できるワーキングホリデーへの問い合わせが殺到している。

円安で外国人観光客が殺到

太宰府天満宮の参道は29日、午前中から大勢の観光客で賑わっていた。

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日本での観光をエンジョイする外国人たち。それを後押ししているのが、歴史的な円安。27日には、1ドル152円直前まで下落していた。

香港からの観光客は、「きのうはラーメンを食べました。香港ドルに換算すると、安く感じます」と話した。
和風の小物を扱う店も、2024年に入ってから売上げが急増。
店員は「海外の方は1万円を超えても、すぐ手に取って買うことが多い。円安の影響を感じる」と話している。

その一方で、若者たちが日本を脱出する動きもあった。

働きながら留学できる「ワーキングホリデー」への問い合わせが殺到しているのだ。
日本ワーキングホリデー協会・藤田逸郎さんは、「前は海外経験したい、英語力を身につけたいという人が圧倒的に多かった。今はそれにプラスアルファ『稼ぎたい』というワードが増えてきている」と話す。

日本と比べて約3倍も稼ぐ

実際に、どれだけ給料をもらっているのだろうか。

オーストラリアで働く福岡出身の男性は、「いま時給は35豪ドルなので、日本円で3500円くらい」と話している。
月収は56万円。福岡で働いていた時に比べ、約3倍も稼いでいるという。

34年ぶりの円安は、内向きと言われ続けた若者たちに、日本脱出のきっかけを与えている模様。どこまで続いていくのだろうか。
(「イット!」 3月29日放送より)

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