小林製薬の紅麹(こうじ)原料を使ったサプリメントで健康被害のおそれが出ている問題について自見消費者相は26日、小林製薬側の対応について、「誠に遺憾」と述べた。
自見消費者相は、「当庁へのわれわれどもへの状況報告が記者会見の直前であったということを含め、その対応は誠に遺憾」などと述べ、会社への健康異変の報告から、回収までに2カ月以上かかったうえ、小林製薬から、消費者庁への連絡があったのが、3月22日の記者会見直前だったことについて苦言を呈した。
さらに自見消費者相は、小林製薬から機能性表示食品として、届け出が提出されている8商品について、届け出を撤回するとの申し出があったと明らかにした。
また、ほかの機能性表示食品およそ7000件についても、健康被害の発生がないか緊急に点検を行うよう事務方に指示を出したという。
消費者庁は、健康被害が発生し自主回収に至った事例は、機能性表示食品の制度が始まって以来、初めてとしている。