2023年度、子どもによる無断のオンラインゲーム課金の相談が増加している。原因は親のログイン状態維持や監視機能の未設定などで、無断課金は数百万円に及ぶこともある。国民生活センターは、パスワード管理の徹底などを呼びかけている。

100万円以上の無断課金も

国民生活センターによると、子どもが無断でオンラインゲームで課金するトラブルに関する2023年度の相談件数は、1月末までで、すでに3000件を超えていて、前年度の同じ時期に比べ約200件増加している。

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トラブルの原因として、親がログインした状態で子どもに自身のスマホを渡していることや、子ども専用のスマホの場合、親が利用を監視できる機能を設定していないことなどをあげている。

無断課金は数百万円にのぼる例もあるということで、国民生活センターは、親自身のスマホのパスワード管理を徹底することなどを呼びかけている。

2022年度にあったオンラインゲームなどにまつわる相談(約4000件)の半数が、課金額10万円~50万円。平均約33万円で、100万円以上は6.5%もあった。

勝手にパスワードを変更

今回、報告された子どものスマホ課金について実態の一例を紹介する。

10歳未満の小学生のケースだ。親が以前使っていた古いスマートフォンをWi-Fiにつないでゲームや動画視聴させていた。その古いスマホにはクレジットカード情報も登録されていたが、指紋認証を設定していたので大丈夫だろうと思っていた。

ところが、息子は友達から指紋認証の追加方法を教えてもらい自分の指紋を設定、5万円をゲームに課金したという。

ほかにも、同じく10歳未満のお子さんの例で、保護者が車を運転中に子供へスマホを渡して遊ばせていたら、勝手にパスワードを変更し課金していたというケースもあった。

今の子どもたちはデジタルネイティブなので、親が油断しないこと、そして決算完了メールが来ると思うが、高額になる前に気づいて阻止するということが大切だ。
(「イット!」 3月13日放送より)

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