自民党青年局の過激な「ダンスショー懇親会」問題。13日の国会で、岸田首相がこの問題について初めて言及した。

塩村あやか議員が追及「総理の目指す“多様性”なのか」

問題となっているのは、2023年11月、和歌山市内のホテルで開かれた、自民党青年局近畿ブロック会議後の懇親会だ。

女性ダンサーとスーツ姿の男性が密着し、チップとみられるものをお互いにくわえている
女性ダンサーとスーツ姿の男性が密着し、チップとみられるものをお互いにくわえている
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FNNが独自に入手した、懇親会の様子をとらえた画像には、水着のような衣装を着た女性ダンサーとスーツ姿の男性が密着し、チップとみられるものをお互いにくわえる姿が映っていた。

女性と一緒に踊る男性
女性と一緒に踊る男性

さらに、女性と一緒に踊る男性の姿も。 企画した川畑県議は、女性ダンサーを招いた理由について“多様性”と強調してきた。

13日の国会で野党は、この問題について岸田首相を追及した。

立憲民主党の塩村あやか議員が、「総理の目指す“多様性”と一致をしているのかお伺いしたいと思います」と問うと、岸田首相は、「言うまでもなく私、そして私の内閣の目指す“多様性”とは全く合致いたしません」と説明。

さらに、塩村議員が「女性を触るなど、品性のない行いをした者がいなかったかお伺いをいたします」と聞くと、岸田首相は「(調査によれば)この女性の身体を触ったといった不適切な事実は、確認されたものはないと報告を受けております」とした。

「たまたま出席者に女性が含まれていなかったと」

また、この研修や懇親会に女性議員がいなかった理由について、岸田首相は「たまたま出席メンバーの中に女性は含まれていなかった、(出席)しなかったということだと、私は理解しております」と説明した。さらに、公費が使われていたかについては否定した。

しかし、立憲民主党の安住国対委員長は、「公費入っていないと言うけど、これも嘘ですよね。県連から全部お金を出して出張していったと」と指摘した。 

裏金問題が収まらない中、浮上した問題で自民党に強い逆風が吹いている。
(「イット!」 3月13日放送より)

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