レーサー気分?「サーキットならでは」の感染予防対策

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、手洗いやうがいなど、基本的な感染対策が重視されている。
多くの施設では検温が行われたり、入り口に手指用の消毒液が置かれたりと様々な対策が行われているが、今、鈴鹿サーキットで行われている感染予防対策が「サーキットならでは!」とSNSで話題になっている。

「非接触体温計がインパクトレンチに似ている、という気付きから生まれた、鈴鹿サーキット流『検温ピットストップ』」


F1に詳しくない人でも、レースの最中、サーキットに設けられている「ピット」に入り、素早くタイヤ交換や燃料補給などを行う「ピットストップ」を見たことはあるだろう。

本来、レーサーしか体験できない「ピットストップ」をモデルにしたのがこの「検温ピットストップ」。
F1の世界では0コンマ何秒を争う作業が求められるが、こちらはタイヤを素早く外すインパクトレンチの代わりに体温計がピピッと当てられ、サインボードに書かれた「体温OK?マスクOK?」をクリアすると、「検温STOP」と書かれたロリポップ(指示標識)が上がり、無事入場できる、という仕組みだ。

この取り組みに「これならモータースポーツファンは絶対に足を止める」「大切な事を無理なく、楽しくできる素晴らしいアイデア」との声が続々。
投稿へのリプライ欄は「出る時はつい全力でダッシュしたくなる!」「熱があったらやっぱり黒旗振られるのかな…」など、“サーキットネタ”で盛り上がり、話題となった。


入場者ひとりひとりの検温は大変そうだが、ぜひ一度体験してみたい!と思ってしまうようなアイデア。
鈴鹿サーキットにこの「サーキットならでは」のアイデアについて、お話を伺ってみた。

こだわりの小道具で「大人にも好評」

――改めて、「検温ピットストップ」のアイデアはどこから?

レース開催時のイベント企画を担当している従業員が、検温実施場所を見た際に「ピットレーンに似ている」と思ったこと、また非接触体温計がタイヤ交換に使用する工具に似ていることから、鈴鹿サーキットらしさと、来場されたお客様に楽しんでもらうために考えた企画です。

確かに、体温計に少し似ている?(画像はイメージ)

――どんな点にこだわった?

レースで実際に使われる道具をなるべく再現しつつ、モータースポーツにあまり馴染みのない方にも分かりやすい表現にしました。


F1日本グランプリの開催地としても有名な鈴鹿サーキット。
場内はレーシングコースのある「モータースポーツエリア」の他、遊園地「モートピア」のある「モートピアエリア」や「ホテルエリア」などに分かれていて一部営業を見合わせている施設もあるが、「検温ピットストップ」が行われているのはすべての施設の入り口となるメインゲート。

「検温ピットストップ」は写真にあったように基本は3名のスタッフが担当しており、7月17日から朝の来場者数が多い時間帯に実施しているという。

「モータースポーツエリア」のレーシングコース

SNSでは「これをやるために行ってみたい」という声もあったが、確かに一度体験してみたくなるワクワク感があり、子どもたちなどは何度もピットインしたくなってしまいそうだが…


――ついつい2回ピットインしてしまう人はいる?

お子さまも喜んでいますが、何度もというのは残念ながらございません…モータースポーツファンの大人の方にも好評です。


大人にも好評だというこの取り組み、入場者たちのマナーもばっちりのようだ。

朝の時間帯のみの「検温ピットストップ」だが、こだわりの小道具たちは展示されているためいつでも見ることができるそう。
ちなみに、SNSでは「ロリポップの裏側には何が書いてあるんだろう…」という声も挙がっていたが、実物には「マスクOK?」の文字が入っているそうで、検温が済んでもきちんとマスクの着用が確認できるまで発進はできない…というわけだ。

今後も「検温ピットストップ」は続ける予定

――他にはどんな感染対策をしている?

鈴鹿サーキットはいくつか施設がありますが、共通としてはマスクの着用のお願い(3歳以上)、入場ゲートでの検温、アルコール消毒液の設置、密集を避けるための並び列の間隔の確保などを行っています。

レーシングコースに隣接した「モートピアエリア」

――大きな反響がありましたが…

夏休み期間に入り、来場されるお客様が増えるということから、安心してご来場いただくために、改めてのお願い(マスク着用・検温)として投稿したので、ここまで多くの反響をいただけるとは思っていませんでした。
モータースポーツファン、鈴鹿サーキットファンだけでなく、多くの方に「鈴鹿サーキットらしさ」を伝えられたと思うので、ここまでの反響は嬉しい限りです。


――では、これからも「検温ピットストップ」は続ける?

はい、続けていきます。


遊園地や水族館など、多くのレジャー施設が営業を再開する中、やってくる夏休み。
このような“新しい生活習慣”を楽しむ工夫が、これからの“withコロナ時代”を無理なく過ごす上で必要になってくるのかもしれない。

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