岐阜県で活動する写真家が、一般の女性200人を撮影した写真展が名古屋市東区で開かれた。テーマは「撮られて輝く女性」だ。

名古屋市東区の「市民ギャラリー矢田」で開かれた写真展「「撮られることを文化に」体感型写真展」の会場では、豊かな表情で写る女性たちの写真が飾られていた。モデルはプロではなく、多くが30代から40代の普通の女性だ。

この記事の画像(8枚)

撮影したのは、岐阜県恵那市で活動する写真家の小木曽絵美子さんだ。「撮られるを文化に」をテーマに、これまで1500人以上の女性を撮影してきた。

小木曽絵美子さん:
写真を通して女性の方が魅力、自分の素敵なところを知ってもらうということが、その方の次の未来の無限の可能性を開いていくきっかけとか鍵だと思っているんです

小木曽さんが女性の写真を撮り始めたきっかけがあった。

小木曽絵美子さん:
私自身、2人目不妊ですごく悩んでいた時に、自分自身に女性として価値がないと思っていた

不妊治療で辛い時期、プロに撮影してもらった写真を見て、自分の存在や魅力を受け入れられるようになったという。

女性は撮られることでより輝く、そう信じ続けてきた展示会は多くの人の共感を集め、運営費を募るクラウドファンディングでは目標を上回る300万円以上が集まった。

会場には、撮られる経験で考え方が変化した女性も訪れていた。

40代女性:
芸能人でもモデルでもないのに、そんなのして誰の役に立つんだろうとかすごく大きかったんですけど、今は「これは自分のための時間」だと自分も意識が変わって。自分が嫌いだった顔とかも、「この自分もいいな」と思えるようになった

3人の子どもを持つ40代の女性は、東京で撮影する夢を叶えた。

3人の子を持つ40代女性:
子供も「カッコいいね」「かわいいね」と言ってくれるので、もっと自分に正直に、きれいになりたいと思ったらきれいになっていいし、素直に生きようと思いました

小木曽さんは今後も撮影を続け、撮られることをより当たり前にしていきたいと話す。

小木曽絵美子さん:
女性がエステに行くとか美容院に行くのと同じくらい、撮られることが日常、その方の生活に入っているといいなと思って

「妻」も「母」もいいけれど、私は「私」。写真を通して女性たちの輝きを支えている。

(東海テレビ)

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。