三ノ宮に点在するJR・私鉄・地下鉄など、6つの駅を「1つの駅」に見立てた街づくりの中心となる高層ビルの起工式が行われた。神戸の玄関口・三ノ宮はどう変わるのか。
■JR三ノ宮駅の新しい駅ビル起工式 6つの駅を1つの駅に

3月6日行われたのは、2029年度の開業を目指すJR三ノ宮駅の新しい駅ビルの起工式。 新しい駅ビルは、地下2階・地上30階建ての高さおよそ160メートルで、神戸の食文化などを発信する商業施設のほか、ホテルやオフィスなどが入居する予定だ。
この駅ビルの建設は、ある課題を解消することも目的としている。

記者リポート:
三ノ宮には阪神電車のほか、JRや阪急などあわせて6つの駅がありますが、それぞれの駅が分散していて乗り換えがしにくいことなどが課題の1つとなっています
神戸市が新たに進めるのは、三ノ宮にある“6つの駅”を“大きな1つの駅”に見たてるという構想だ。

街の人:
(一つの駅になったら)楽だと思います。梅田の地下ダンジョンみたいにはなって欲しくないです。
(再整備で)駅前はきれいになるし、乗り換えの時は、便利な方がいいよね。
新しい駅ビルを中心に、それぞれの駅をデッキなどで繋げることでアクセスを改善し、段差をなくすことで、車いすの人も安全に利用できるようになる。
■開発遅くなった理由とは? 2030年ごろ“新しい三ノ宮”に

大阪や京都と比べて遅くなった三ノ宮の再開発。それには、神戸ならではの理由があった。
神戸市都心再整備本部・原田充部長:
1995年に阪神淡路大震災で大きく被害を受けました。新たな次の街づくりに対する投資がなかなか前に進まなかったのが現状です。2015年に新たなビジョンや最構想を発表することができ、それを契機にいま、新しい街づくりがスタートしています
2030年ごろには新たな三ノ宮の姿が見られる予定だ。
(関西テレビ「newsランナー」2024年3月6日放送)