2023年、山形県の出生減少率は全国で2番目に高かった。山形では、少子化対策の一つ「結婚支援」として新しいマッチングシステムを導入している。その結果、お見合い数は約1.7倍に増えたというが…、県の取り組みを取材した。

山形の出生減少率ワースト2…

厚生労働省によると、2023年に県内で生まれた子どもの数・出生数は5,431人で、2022年と比べて579人減った。減少率は9.63%で、鳥取県に次いで全国で2番目の高さ。

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やまがたハッピーサポートセンター・布川理枝子所長:
少子化対策の根本は婚姻数を増やすことだろうということで、県だけではなく全35市町村、関係の経済団体と一緒に設立した団体

やまがたハッピーサポートセンターは、結婚を望む人の「出会いの場」を作ろうと、県が中心となり2015年に立ち上がった施設。これまで9年間の活動で379組のカップルが成立した。現在の会員数は1,276人で、割合は男性2に対し女性1。2023年1月には最新技術が導入され、早速効果が表れている。

AIの導入でお見合い数が約1.7倍に

2023年1月から導入したのは、新しいマッチングシステムAIを搭載した『Aiナビやまがた』というマッチングシステムだ。

「Aiナビやまがた」は、登録した会員にAIがおすすめの相手を見つけて紹介するシステムで、気に入った人がいればお見合いを申込むことができる。導入後のお見合いの数は816件で、導入前に比べると約1.7倍に増えた。

やまがたハッピーサポートセンター・布川理枝子所長:
マッチングシステムを導入したことによって、お見合いの件数が2倍近くに増えている。お見合いが増えるということは、今後、成婚につながるということで期待している。婚姻数も世の中的に減少している中ではあるが、今後とも結婚を希望する方の力になれればと考えている

センターでは、村山地域で月に4回、そのほかの地域で月1回開催している相談会を続けるほか、交際後のアドバイスも行ってカップル成立を支援していく。

(さくらんぼテレビ)

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