衆議院の政治倫理審査会は2日目となる審査が、衆院本会議で一時中断し、4時間あまり予定時間から遅れて、午後5時過ぎに再開した。
午後の審査には、安倍派座長の塩谷元文科大臣が出席し、冒頭謝罪を行った。
塩谷氏は弁明で「長年(安倍派の)幹部を続けてきたが、政治資金パーティーを巡る問題には一切関与していない」と自らの関与は否定した。
政倫審の焦点は、2022年4月に当時の派閥会長の安倍元首相を含む幹部会合で安倍氏の元で現金キックバックの廃止が決まり、その後再開された経緯になるなか安倍元首相から「金の流れが不透明になり、現金での支給は止めた方がいいという話があり、還付は止めることになったと記憶している」と述べた。
関連して、キックバックが収支報告書に不記載となっていたことについては「会合では不記載の話は出なかった」「私も不記載のことは知らなかった。(不記載を直そうという)指示は受けていない」と述べた。
その後、2022年7月に安倍元首相が亡くなった後、8月に安倍派議員から派閥パーティー券のノルマ以上の販売分について、現金で還付して欲しいとの声が出る中で「それでは(現金キックバックは)継続でしょうがないかなと、そのくらいの話し合いの中で継続となったと理解している」と述べた。