2024年はうるう年。4年ぶりに2月は29日まであり、「4年に1度の肉(29)の日」として、食肉や外食業界は盛り上がっている。

このうるう年、「4年に1度」と思っている人が大半だと思うが、実はそうではないのだ。

そもそもなぜ必要?

地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は、正確には365.2422日だ。つまりカレンダーの365日よりもちょっとだけ長い。この0.2422日の“ずれ”が4年で大体1日になるので、うるう年が作られたのだ。

実は法令で決まっている「うるう年」

明治31年に定められた、明治三十一年勅令第九十号(閏年ニ関スル件)という法令がある。

内容は、「神武天皇即位紀元年数ノ四ヲ以テ整除シ得ヘキ年ヲ閏年トス但シ紀元年数ヨリ六百六十ヲ減シテ百ヲ以テ整除シ得ヘキモノノ中更ニ四ヲ以テ商ヲ整除シ得サル年ハ平年トス」というものだ。

平たく言えば、神武天皇即位紀元年数(今年は2684年)が4で割れる年は「うるう年」となる。今年は2684÷4=671と割り切れるから「うるう年」だ。

ただし、神武天皇即位紀元年数から660を引いた数(これは西暦になる)のうち、100で割れるが400で割れない年は、うるう年ではなく平年としている。

例えば、1900年は武天皇即位紀元年2560年で4で割り切れるので「うるう年」になりそうだが、1900は100で割れるが400では割れないので、西暦1900年はうるう年ではない。逆に2000年は、100でも400でも割れるので、うるう年だ。

上記の計算の結果、うるう年は400年に97回来る。つまり正確に4年に1回ではなく、だいたい4年に1回なのだ。

2月29日生まれの人の誕生日は?

うるう年の2月29日に生まれた人は、もちろん4年に1度年をとるわけではない。では、うるう年以外の年には、いつが誕生日になるのか?

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明治35年に制定された「年齢計算ニ関スル法律」では、「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」と定められている。生まれた日もカウントされるので、2月29日生まれの人は、2月28日24時ちょうどに丸1年が経過する事になる。28日だとわずかに1年に満たないので、うるう年以外は3月1日に誕生祝いするのが、法律に則った誕生日の仕方かもしれない。

プライムオンライン編集部
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