静岡・焼津市に住むミュージシャンの男性が開発した楽器が、世界的に注目を集めている。だれでも簡単に演奏できる楽器で、第二弾となる新作も開発中。目指すのは世界中の人が楽器を演奏できる世界だ。
世界ベスト3に選ばれる
その楽器は楽器未経験者の子供からお年寄りまで楽しめるそうなのだが、一体どんな楽器なのだろうか。
焼津市の駅前通りで、路上でギターのようなものを弾いている2人組と会った。

2人組コミックバンド「おふろdeあふろ」のボーカリストとして活動しているゆーいちさんが、その楽器の開発者だ。
ゆーいちさんが作ったのが、小さなギターのような楽器で、その名も「インスタコード」。

インスタコードの開発者・ゆーいちさん:
世界で最も革新的な電子楽器を選ぶアワードがあって、世界ベスト3に選ばれた楽器がインスタコードなんです
演奏方法を説明
世界的に評価されたというインスタコードは、ボタン一つ一つにコードが割り当てられていて、ボタンを1つ押すだけでギターのようなコードを引くことができる。

楽譜に数字が書かれているので、その数字のボタンを左手で押さえながら、右手では弦にあたる部分をチャランとはじく。
練習ほぼなしで曲が弾けるということで、小倉彩瑛アナウンサーも挑戦してみると、力いらずでスッと一発目からきれいな音が出た。

最新の“超簡単電子楽器”とは
「だれでもできるし奥が深い」と話すゆーいちさん。ボタンだけで弾ける手軽さが注目されているインスタコードだが、実はインスタコードのさらに上をいく超簡単に演奏できる電子楽器を開発しているそうだ。

楽器のようには全く見えないその最新楽器の名前は「 KANTAN Play Core(簡単プレイ コア)」。ポータブルゲーム機のような、電卓のような見た目だ。
ボタン一つ一つに、ギターのコードが割り振られているため、一つ押すだけで複雑なギターの音色を出すことができる。
さらにこの簡単プレイコア、他の器具とつなげることで、その器具でも音を出せるようになる。
例えば、足で踏んで演奏できるよう拡張したのが「KANTAN Play ステップマット」だ。踏んで楽器を演奏する。

インスタコードと同じように、楽譜に書かれた数字を見ながら、その数字の部分を踏めばいいというわけだ。
運動にもなるということで、ステップマットを試しに踏んでみた小倉アナも、「全身で音楽を感じられる」とすぐに演奏に慣れたようだ。

ゆーいちさんの開発理由が尊かった
取材中テンションが高くて面白いゆーいちさんだが、最後にとっても真面目な展望を語ってくれた。
インスタコードの開発者・ゆーいちさん:
目が見えない方、視覚に障がいがある方でも弾ける楽器とか、世界中誰でも楽器が弾ける世の中を目指しています

とっても応援したくなる、世界が注目の楽器開発者、ゆーいちさんだ。
(テレビ静岡)