2024年、冬の異例の暖かさは、山形の冬のシンボル・樹氷にも影響を及ぼしている。樹氷を見に蔵王を訪れた人たちからは、嘆きの声が聞かれた。
異例の暖かさで樹氷から水滴が…
ロープウェイに乗り、標高1,661メートルの地蔵山頂駅へ向かうと、例年ならばこの時期に広がる幻想的な光景は見当たらない。

1月30日に樹氷を撮影した時には、少し小ぶりなものの、圧巻の姿を見せていた。
樹氷はさらに大きくなる予定だったが、2月11日の週の暖かさで成長が止まってしまった。

蔵王ロープウェイによると、山頂付近では2月14日頃から最高気温が3度を上回る日が続いたほか、強風や雨の影響もあり、樹氷が崩れてしまったという。
樹氷は木のほとんどがあらわになり、水滴がしたたり落ちている。

崩れた形跡を見てみると、一度溶けて凍ったのか、塊のような状態になっていて、触ってみてもザラメのような状態だった。
蔵王では現在、樹氷のライトアップや夜の雪上車ツアーを行っているが、19日の実施は見送られた。
樹氷を見に訪れた人からは落胆の声
群馬から来た人:
樹氷を見に来た。1個もない、残念ですよね。樹氷の中でスキーしたかった

愛知から来た人:
写真のイメージで来て、何もないのでちょっと寂しいですけど、また来年リベンジで来ます
嘆きの声は、地元の人たちからも…。
天童市から来た人:
前だったら、樹氷に突っ込んで顔が埋まったなんてこともあった。もう樹氷がなくてがっかり

天童市から来た人:
「山形には何がある?」「蔵王」と言えなくなってしまう。(蔵王の樹氷だよね)スキーヤーにとっても、なんか嫌だな
蔵王ロープウェイは、2月25日まで予定しているライトアップと夜のツアーの実施について、今後の状況を見て決めたいとしている。
(さくらんぼテレビ)
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