12年前、京都府亀岡市で起きた無免許の少年による車の暴走事故。この事故で娘を亡くした父親は、事故を防ぐための活動を「元受刑者」とともに今も行っている。

https://youtu.be/lWRZ-bVFWc4

■「憎まずにはいられなかった」居眠り運転で…最愛の娘を奪われた遺族

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12年前、小学校の通学路で娘の命を突然奪われた、中江美則(なかえ・よしのり)さん(60)。

 

2012年、京都府・亀岡市で集団登校していた小学生の列に車が突っ込み、児童2人と子どもに付き添っていた中江さんの長女・松村幸姫(まつむら・ゆきひ)さん(当時26歳)が死亡、7人が重軽傷を負った。

幸姫さんのお腹には子どもがいた。

車を運転していたのは、無免許の当時18歳の元少年で友人と一晩中遊んだ上での居眠り運転でだった。

■元受刑者の更生を支援の団体設立 防犯カメラを設置「幸姫の目や」

娘を亡くした中江美則さん(2019年):
俺の愛する家族を地獄に落としやがって、憎まずにはいられませんでした。新たな被害者を生まないためには加害者を生まないこと

その思いで、中江さんは2018年に元受刑者の更生を支援する「犯罪更生保護団体ルミナ」を設立。

これまで刑務所での講演や元受刑者と一緒に車いすで生活する人の家にスロープの設置工事などを行ってきた。

今回は、京都市内の小学校から依頼を受け、通学路などに防犯カメラを設置することになった。

娘を亡くした中江美則さん:
ドライバーさんらが必ずここにカメラ付いているなっていう気持ちあれば、安全運転してくれるんやろなって。「これは幸姫の目や」と自分で言うている。休まずにかわいそうやなと思うけど、犯罪を防ぐために

■当初は周囲の理解を得られず 「世の中捨てたもんやないと思いたい」

一緒に工事しているのは、ひき逃げ事件で刑務所に服役した経験があるAさんと、傷害事件で服役経験のあるBさん。

出所後、中江さんのもとを訪れ一緒に活動をしてきました。

Bさん:
すごい器の大きい人やなと…。逆の立場やったら絶対できへんのちゃうかなって。中江さんと連絡とってから今後そういう道に戻らへんという感じで今、ついていっています

Aさん:
中江さんと今付き合いなかったらって考える方が怖くて、被害者感情を再認識させてもらえる活動を自分指針もこれからも経験していきたい

罪を犯した人たちを支援することに周囲から理解が得られないこともあった中、この活動を続けて、2024年で6年になる。

娘を亡くした中江美則さん:
彼らが聞いてくれて少しでも更生していきたい、僕の気持ちを裏切りたくないと言ってくれるのが、世の中捨てたもんやないなと思いたい。興味あってちょこっと連絡くれて、こういう瞬間できたら希望かなって

自分と同じような思いをする人を減らすために…その思いは確かに彼らに届いています。

(関西テレビ「newsランナー」2024年2月12日放送)

関西テレビ
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