能登半島地震の被災地に派遣された、山形・東根市の陸上自衛隊第6師団の支援部隊が帰還した。1カ月にわたる入浴支援で、被災者の心と体を温め続けてきた。被災者からは多くの感謝の声が寄せられた。
被災者を温めた“入浴支援隊”が帰還
2月1日、東根市の神町駐屯地に戻ってきたのは、石川県に派遣されていた第6師団の「入浴支援隊」18人。

同僚の隊員たちが出迎える中、益子誉一連隊長に帰還を報告した。
第6後方支援連隊・益子誉一連隊長:
石川・輪島市に展開し、きょう無事に神町駐屯地に全員が帰隊できたことを、本当に隊員一同安心している
被災者「生きていて良かった」
能登半島地震で大きな被害があった石川では、地震から1カ月がたつ今も、1万4,000人を超える人が避難所での暮らしを余儀なくされている。

1月5日に現地に派遣された入浴支援隊は、断水が続く石川・輪島市の道の駅に仮設のテントを設営。1月29日までの活動期間に、お風呂に入ることができない避難者のべ2,348人に、温かいお風呂を提供した。

被災した人から第6師団に寄せられたメッセージには「12月31日以来の入浴です。こんなにいたれり尽くせりで何て幸せなんでしょう。感謝の気持ちでいっぱいです。生きていて良かったです」など、多くの感謝の声が寄せられた。
入浴支援隊 小隊長・荒瀬竜也3尉:
被災者が入浴場にいらした時は、寒いので少しこわばった表情の方が多かったが、入浴後は本当に皆さん笑顔で、ありがたい言葉をかけてくれて我々も元気をもらった

輪島市での入浴支援活動は、青森県の別の部隊に引き継がれていて、第6師団では今後も再度の派遣に備えた準備を進めるという。
(さくらんぼテレビ)
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