ふりかけのベストセラー「ゆかり」で知られる三島食品から、新たな“人の名前風”の商品が登場した。

その名は「しげき」。パッケージに「山葵のしげき」「わさびふりかけ」と書かれている通り、わさび葉など3種の青菜をわさび味に仕上げており、「ツーンとした辛味が刺激的なふりかけ」だという。

(出典:三島食品)
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その辛さはかなり強そうだ。パッケージの最上段には「!」マークがあり、「辛味が強い商品です」「小さなお子様や、辛味が苦手な方の喫食には十分ご注意ください」と、ふりかけとは思えないほど強めに注意を促している。

同社によると「しげき」は、ご飯にふりかけるのはもちろん、麺つゆの薬味や、肉・魚料理に使うのも相性がいいそうだ。12g入りで希望小売価格は130円(税別)。

(出典:三島食品)
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これまで同社は「ゆかり(しそごはん用)」を始め、「かおり(青じそふりかけ)」「あかり(ピリ辛たらこ)」「うめこ(カリカリ梅)」など人の名前を想像させる様々な3文字で展開してきた。

その中には「ひろし(青菜ごはん用)」「かつお(本枯節ふりかけ)」と言った男性キャラクター風の名前もあり、そして1月29日に新たに「しげき」が加わったのだ。

(出典:三島食品)
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このシリーズのこれまでには注意書きをするような商品はなかったが、なぜそんなにも辛いふりかけを作ったのか?そもそも商品の名前は誰が決めているのか? 三島食品の広報担当者に聞いてみた。

本当に辛いので注意喚起の意味も

――「しげき」は、どんな経緯があって開発した?

長年、業務用の商品として「わさびごはんの素」を販売しており、ご好評いただいております。その家庭用の商品として販売できないかと、開発しました。納得できる商品が、擬人化のシリーズ(※編集部注:人名のようなネーミングのシリーズ)として出来上がりましたので、発売に至りました。


――「しげき」のネーミングにはどんな狙いがあるの?

擬人化のシリーズとして楽しんでいただきたい点と、わさびの刺激が強く、本当に辛いので注意喚起の意味も含めています。

(出典:三島食品)
(出典:三島食品)

――社内での評判は?

賛否両論ありました。社長は納得しております。


――ところで、なぜ3文字の商品名にこだわっている?

54年前に発売した「ゆかり」は、老若男女問わず読みやすい、覚えやすい、ひらがなで3文字を採用しました。その流れでひらがな3文字になっています。


――3文字のネーミングは誰が考えている?

関係部署が考えていますが、「うめこ」の発売以降は、最後は弊社社長が決めることが多いです。


――これからも3文字シリーズを続けていく?

お客様に喜んでいただけるのであれば、また良い商品ができた際には検討したいと考えています。

「しげき」をかけたご飯(出典:三島食品)
「しげき」をかけたご飯(出典:三島食品)

三島食品から3文字“ふりかけ”の新商品が登場するとSNSでたびたび話題になっている。「また良い商品ができた際には検討したい」とのことなので、次も人名のような名前になるかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。