新たな四股名で大相撲一月場所を勝ち越した、福島県須賀川市出身の白熊。可愛らしい見た目に、イメージしたキャラクターも完成!?「愛される力士になりたい」という白熊関に、地元はすっかり魅了されていた。

優しくて強い 愛される力士に

「高橋」改め「白熊」この一風変わった四股名は、新年に向けて元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方が命名した。二所ノ関親方は「もう見たままじゃないですか。優しくて、力強く、みんなに愛されるような、そんな力士になってほしい」と話す。
白熊関本人も「熊っていうくらい、一番一番強い相撲を取り切る。けっこう自分の中でも、白熊っていう名前をすごく気に入っているので、子どもからも愛される力士になりたい」と話す。

特撮の神様・円谷英二も須賀川市出身 子どもから好かれるヒーローが新たに誕生
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どんな時も自分の相撲を

初土俵は2022年の七月場所。以来、10場所連続で勝ち越しを続ける白熊関。課題もあるが、自身でも「自分の相撲が取れた時は、強くなっているかなと思う」と話すように手ごたえを感じている。
二所ノ関親方は「ウサギとカメじゃないけれど、地道に力つけていく。地道に本人もやるタイプ」と白熊関を評価する。「どんなときも自分の相撲をとりきる」…元横綱である親方のからの熱い指導を受け、さらなる高みを目指す。
白熊関は「直接教えて頂けるっていうのはありがたい。もっと親方の期待に応えられるよう頑張りたい。1人でも2人でも応援してくれる人がいるだけで、本当に嬉しい。もっと皆さんの応援に応えられるよう頑張りたい」と語る。

コミュニティーセンターには応援するポスターも
コミュニティーセンターには応援するポスターも

地元も熱烈応援!

白熊関の活躍で、地元の福島県須賀川市は大きな盛り上がりを見せていた。須賀川市仁井田地区のコミュニティセンター、入ってすぐの場所には応援ポスターが掲示されている。地区の人も「地元っていうと、特別な感じがします。デビュー当時から私も注目している」「シロクマさんみたいに、色が白くてふわふわしているので、いいお名前だと思います。白熊さん、家族全員で応援しています」と話す。

市民にとって白熊関は特別な存在に
市民にとって白熊関は特別な存在に

運命の“シロクマ”かぶり

須賀川市でデザイン会社を経営する馬場知子さん。興味を持った理由を尋ねると…「こちらが弊社、株式会社しろくまデザイン研究室です」

株式会社しろくまデザイン研究室の馬場知子代表取締役
株式会社しろくまデザイン研究室の馬場知子代表取締役

なんと、社名が白熊とお揃いだという。馬場さんは「びっくりしました。恥ずかしい話、私も相撲はあんまり詳しくなくて、もともとそんなに興味がなかった。ただご近所さんにいるっていうことなので、よし応援しようって。そのあとに四股名が白熊だという話を聞いて、これは俄然応援しないといけないなと」

相撲に興味がなかったが 偶然の同名で大ファンに
相撲に興味がなかったが 偶然の同名で大ファンに

キャラクターが誕生!?

白熊関の地元・須賀川市の「しろくまデザイン研究室」に、白熊関をイメージしたキャラクターデザインをお願いしてみた。デザイナー有我成美さんは「やはり笑顔、とても可愛らしい笑顔だったので、その表情をすごく落とし込みたいなと思って。描いていて、すごく楽しかった」と話す。

白熊関をイメージしたキャラクターを考えてもらった
白熊関をイメージしたキャラクターを考えてもらった

白熊関に、なんともそっくりなシロクマ。馬場知子代表取締役は「ゆくゆくはキャラクターに登用していただいたり、グッズ展開とか。どんどん有名になっていただきたい」と話す。

優しい笑顔がポイント
優しい笑顔がポイント

さらなる活躍を誓う

「場所や巡業に“福島から来ました”って声もいただいたので、本当に応援していただけることがすごく嬉しいなって思います。安心して見られる相撲を取り切れたらいいなって思っています」と白熊関は語る。

地元からも様々な形でエールがおくられる
地元からも様々な形でエールがおくられる

改名によって、期待と注目度が一層高まる白熊関。その名の通り、愛らしい見た目と力強さを武器に今年も土俵上で暴れる。

(福島テレビ)

福島テレビ
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