くすっと笑えて、少し切ない、毎年恒例の「シニア川柳」が発表されました。2024年は187作品が集まり、高知市で1月24日に表彰式が行われました。

ポイントは「明るくポジティブ」に

生き生きと活動する高齢者をテーマに五七五で詠みあげる「シニア川柳」。“輝くシニアを応援しよう”と2014年から行われていて、今回が10回目です。

この記事の画像(6枚)

きょうはデイ  早起きをして  するメイク

百歳体操  ホの字もあって  若返る

大賞を受賞したのは、土佐市の大八木博さん(75)です。

にわか雨  杖を抱えて  走り出す

大八木博さん(75):
(同級生で)大げさに杖をついてみたりして、「自分にかまってほしい、関心を持ってほしい」という者がいたり、でもある時に突然の雨がくると、誰も見てなきゃ杖を抱えて走り出すと

10年以上、趣味で毎朝必ず1句詠んでいるという大八木さんのペンネームは「オツム光源氏」です。

大八木博さん(75):
見ての通りで、私は嘘も隠しもなく、土佐市の波介(はげ)出間地区にいる大八木博だけど、自分で紹介するときは大“ハゲ”博と言っています。片方には川柳、片方には健康というものを持ち合わせて輝いています

審査員特別賞には、高知市の和田敦子さん(69)の作品が選ばれました。

同じギャグ  何度も笑う  キミが好き

和田敦子さん(69):
「同じ事、また言うた」とか「また聞いた」とか、しょっちゅう言われているんです。それを明るくプラス発想にしようと思いまして

また地域活動やボランティアなど様々な分野で活躍する高齢者をたたえる「シニア大賞」も表彰され、佐川町にある7つのボランティア団体で活動する西村啓子さん(75)が大賞を受賞しました。

シニア川柳にはほかにも、老いを笑い飛ばす作品が選ばれています。

ランチ食べ  シメに薬を  皆で飲む

サービスデー  手押し車が  集合す

「シニア川柳」の受賞作品と「シニア大賞」受賞者の活動内容は、高知県社会福祉協議会のウェブサイトに掲載されています。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
高知さんさんテレビ

高知の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。