岐阜県関ケ原町は1月24日、記録的な大雪を観測し、名神高速では19時間にわたって立ち往生する事態となった。しかし、深刻な交通障害が発生する恐れがある「顕著な大雪情報」が岐阜県内には出ていなかった。

顕著な大雪に関する気象情報 「出ていないからと安心しないで…」

24日の12時間降雪量は、関ケ原町が58cm(午後6時まで)で全国1位となり、観測史上1位を更新する記録的な大雪となった。NEXCO中日本も「予測を上回った」としている。

隣の滋賀県の長浜市と米原市には、「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されていた。

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「顕著な大雪に関する気象情報」は、短時間の大雪で重大な災害が発生する可能性が高まった時に出るもので、「記録的短時間大雨情報」の雪バージョンのようなもの。

発表された場合は「深刻な交通障害が発生する恐れがある」とされているが、岐阜県内では出ていなかった。

この情報は対象となる地域が限られていて、日本海側を中心に13の府と県で、岐阜は含まれていない。

その理由について気象庁は「これくらいの雪が降ると大規模な交通障害が起きる」という目安ができた地域で運用しているということで、滅多に大雪が降らない所ではこの情報は出ない。

岐阜県は、対象となるように毎年データを集めているもののまだ難しく、「この情報が出ていないから大丈夫とは思わないでほしい」としている。

(東海テレビ)

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