そろそろやってくる花粉の季節。くしゃみや目のかゆみなど、春に飛散するイメージが強いだが、今年はどうなっているのか取材した。
■暖冬だから春の訪れが早く、花粉の飛散も早い
女性:鼻がむずむずして、目がかゆくて涙目になるのが、1月頭ぐらいからずっと。年々早くなってるような気がします。
女性:毎年、多くなってますよね。ことしも倍、ことしも倍って言って。
ウェザーニュースによると、全国的にスギ花粉の飛散開始が早まる見込みで、近畿地方では飛散量が平年よりも上回る予想だ。

なぜ花粉の飛散が早いのか、気象予報士の片平敦さんに聞くと…
片平敦気象予報士:暖冬だからというのがポイント。寒い日もあるんですけど、全体的にはこの冬は暖かいということで、つまり春の訪れも早くなってしまうんです。そうなるとスギの花粉の飛散も、いつもの春のタイミングじゃなくて、少し早めに飛び始めるということで、2月に入ったら、だいぶ飛び始めるんじゃないかなという状況になってきています。
■すでに耳鼻咽喉科には花粉症の患者が

23日、大阪府守口市の耳鼻咽喉科では、毎年、花粉症に悩まされている30代の母親と8歳の娘の親子が診察に来ていた。
女の子の母親:3日前ぐらいから、(子供が)最初、鼻づまり、ちょっと寝づらいのと、鼻水もかんでもかんでも終わりがない。『まだ1月やしな』とか思ったりしたんですけど。
きたにし耳鼻咽喉科 北西剛院長:ことしの傾向として、断然早く花粉症が始まってるから、可能性あると思いますね。
この耳鼻咽喉科では、1月中旬から花粉症の患者が増えてきたということだ。

症状が出ていた親子も診察の結果、花粉症だった。
女の子の母親:『まだやろ』って思っていたんですよ。でも症状的に絶対これ風邪じゃないって分かるじゃないですか。毎年そうやと。
きたにし耳鼻咽喉科 北西剛院長:症状通りだと思います。

きたにし耳鼻咽喉科 北西剛院長:去年から花粉症がスタートした方が、早速ことし引き続いて症状が出るケース、結構多いです。年々、増えていってるというか、特にことしみたいに早く始まる年は、患者さん多いと思います。
■すでに花粉症対策グッズの販売も始まっている

乗り切るためのひとつとなるのが、花粉症対策グッズだ。取材した「ハンズ心斎橋店」には、花粉から目を守るメガネや、洋服などに付くのを防ぐスプレーなどが取りそろえられていた。
ハンズ心斎橋店 河北真さん:わたし自身も以前、花粉症に悩まされたことがありますので、できるだけ早いタイミングでコーナーのほうを大きく構えて、お客さまにご提案できればなと考えております。
(関西テレビ「newsランナー」2024年1月24日放送)