■近畿各地で大雪 名神高速“最大6キロ超え”にわたり立ち往生
今シーズン最強寒波が到来し、近畿各地で大雪となっています。名神高速道路で立ち往生が発生するなど、大きな影響が出ていて、今後も警報級の大雪に厳重な警戒が必要です。

午後2時半頃に撮影された、名神高速道路。伊吹パーキングエリア付近の映像には、車が何台も止まったまま立ち往生している。 滋賀県米原市では、午後1時までの6時間で、観測史上最大となる40センチの降雪が観測された。

この影響で、午前9時すぎ、関ケ原IC付近で車両2台が動けなくなり、上りで最大5.5キロ、下りで最大6.6キロの立ち往生が発生。 現在、除雪作業などが行われているが、解消のめどは立っておらず、NEXCO中日本は車に乗っている人たちに、水や携帯トイレの配布を始めている。
■滋賀・長浜市では57センチの積雪を観測 車も街も真っ白に

滋賀県の長浜市では57センチの積雪を観測し、車も街も、厚い雪に覆われた。 雪かきをしている人に話を聞くと…
Q.今シーズン初めての大雪?
雪かきをしている人:
そうですね、スコップ持つのは初めてです
滋賀県にはけさ早く、車の立ち往生などの交通障害の危険性が高まった場合に出る「顕著な大雪に関する情報」が発表された。

また彦根市では…
記者リポート:
断続的に雪が降り続き、あっという間に道路が真っ白に
通行人も、思わず道端でこの大きさの雪玉を作ってしまうほどの積雪だ。
■被災地に降り続ける雪「危ないなって…」 全国各地で相次ぐ事故
日本列島は、この冬一番の寒気が流れ込んだ影響で、この後25日にかけても日本海側を中心に大雪となるところがある見込みだ。

25日夕方までの24時間に予想される雪の量は、北陸や近畿で60センチなどとなっていて、能登半島地震の被災地でも断続的に雪が降り続いている。
住民:
余震でどんどんこちらに近づいてきている。これでまた雪で重みが増すと危ないなって。何とか積雪なしに復興のスケジュールが組めるといいんですけど
雪の影響で、各地で事故が相次いでいる。
北九州市では、24日未明、大型トレーラーがスリップしたとみられ、はねられた歩行者の男性が死亡した。
また、新潟県湯沢町の関越自動車道では、高速バスなど3台がからむ事故があり、警察などによると、15人が救急搬送されたということだ。いずれも軽傷とみられている。
■城崎温泉では…電車がストップ 観光客が帰れない事態に 交通情報に注意

一方、兵庫県の北部では…
記者リポート:
兵庫県豊岡市国道312号線です。道路は白く、中央線は全く見えません
豊岡市の積雪は45センチを記録した。市内では大勢の人が雪かきに取り掛かっていて、信号機も半分雪で隠れている。

城崎温泉では電車が運休し帰ろうとしていた観光客が帰れない状況に…
Q.きょうはこれから?
観光客:
今から宿を探してもう一泊。仕事を休まんとあかんくなってごめんなさいという感じです
別の観光客:
特急電車で帰ろうとしていたけど、止まってしまったのでバスを取ろうとしたら、バスも増便したけど全部埋まっていて取れなくて、きょうの宿を取りました
外国人観光客:
旅行がしたいのに交通機関が全て止まっているのはつらいです
Q.いまは何待ち?
外国人観光客:
どこかに移動したいです。大阪でもいいし富士山でもいいです

東海道新幹線は始発から全線で運転しているが、米原地区の積雪の影響で、名古屋駅と新大阪駅間の一部区間で速度を落として運転している。
また、JR西日本は北陸線の長浜駅から敦賀駅間などご覧の区間で、始発から終日運転を取りやめていて、JR西日本によると、今後の降雪の状況で、運転取りやめなどが発生する可能性があるということだ。

今夜遅くまで、大雪への警戒が必要です。
(関西テレビ「newsランナー」2024年1月24日放送)