美しい放物線を描く3ポイントシュート…スピード抜群のドライブ…2024年1月、プロバスケの福島ファイヤーボンズに菅野陸選手(17)が特別指定選手として入団した。若き才能が、福島のバスケットボールを盛り上げていく。

バスケに打ち込む高校3年生

菅野選手の日常は、帝京安積高校に通う高校3年生。クラスメイトに菅野選手について聞くと「結構しっかりしている・クールなのかなって思っても、話してみると結構お茶目で、ふざけて楽しくしている部分がある」「バスケットボールしている時は、皆をまとめるゲームキャプテン。かっこいいです」という。

帝京安積高校(福島県郡山市)に通う高校3年生
帝京安積高校(福島県郡山市)に通う高校3年生
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みんなをまとめるキャプテン

帝京安積高校は、12月に行われた全国大会「ウインターカップ」に初出場。菅野選手はチームを引っ張り、ベスト16進出を果たした。

2023年12月のウインターカップではベスト16進出
2023年12月のウインターカップではベスト16進出

帝京安積高校の水野優斗監督は「一言で言うと、勝負強い選手・頼りになる選手。スキルも学年が上がるごとに上手になってきている。それが全国の舞台でもかなり通用した」と評価する。

帝京安積・バスケ部 水野優斗監督「学年が上がることにスキルアップ」
帝京安積・バスケ部 水野優斗監督「学年が上がることにスキルアップ」

憧れのチームでプレー

全国大会で活躍し、憧れのチームへの入団。学校生活を送りながらプロ選手としての日常が始まった。菅野選手は「体育館に入ると空気が変わってすごく緊張する。1分1分大事に、1つ1つのプレーで選手達からたくさん学べたら」と話す。

プロの練習 少し緊張も
プロの練習 少し緊張も

年上の選手との練習でも、体格面のハンデはあるが得意のシュート力でアピール。チームメイトは、菅野選手を優しくサポートしている。

学びの多い日々 チームメイトもサポート
学びの多い日々 チームメイトもサポート

兄のように慕う菅野翔太選手

二本松市出身の菅野翔太選手にとって、菅野陸選手は弟のような存在。「小学生から見ているので、こんなんだったのが、こんなになって帰ってきた感じ。泣き虫だったのが、シャイになって帰ってきた。陸が福島で活躍してくれる姿が一番いいけど、まだまだ僕も陸に負けられない。そこは切磋琢磨しつつ練習に臨めたら、彼の成長にも繋がるかな」と話す。

菅野翔太選手もともにプレーできることに喜び
菅野翔太選手もともにプレーできることに喜び

加入はチームに刺激

チームを率いる栗原ヘッドコーチも「菅野選手の加入は、既存の選手は危機感が出るのではないか。福島の活性にも繋がるし、日本のバスケットボールをしっかり盛り上げてもらいたい」と菅野選手に期待を寄せる。
菅野選手は「福島ファイヤーボンズでプレーすることが一番の夢なので、福島ファイヤーボンズで活躍出来るような選手になりたい」と活躍を誓う。

チームの刺激に ヘッドコーチも菅野選手に期待
チームの刺激に ヘッドコーチも菅野選手に期待

プロ初出場 確かな一歩

1月6日、ホームでのアルティーリ千葉戦。最終クオーターで菅野選手が初出場を果たした。残り1秒でシュートを放つも、得点とはならず。しかし大きな「第一歩」を踏み出せた。菅野選手は「最後はシュートを打つことが出来て、とても嬉しかった。自分が出た時に歓声があると、気持ちが高まって頑張ろうという気持ちになれる。そういう選手を目指してやっていきたい」と話し、育ててくれた地元・福島へ感謝を込めてさらなる飛躍を誓った。

育ててくれた地元・福島へ感謝を込めて飛躍を誓う
育ててくれた地元・福島へ感謝を込めて飛躍を誓う

菅野選手の特別指定選手の契約期間は約3カ月で、4月からは山梨学院大学の進学が決まっている。大学卒業後は、福島でプレーしたいと話す菅野選手。日本を代表する選手になることを期待している。

(福島テレビ)

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