閣僚の1人だが、政権の要と言われる重要ポスト。
省庁の縦割りを排す官邸主導が進む中で官房長官の役割は近年増してきている。各省庁の重要政策は必ず官房長官のもとにあげられるほか、各省の幹部人事の決定にも携わり、国対委員長や幹事長とも連絡を取り国会運営に関わることもある。
1日2回の記者会見では、幅広い質問について答える。政府のこれだけの高官が、毎日2回記者会見に応じるのは世界的に見ても異例で、国民の知る権利が重視されている1つの証との指摘もある。
官房長官は、領収書の不要な年10億円の官邸機密費を管理していて、これも権力につながっている。
首相の“女房役”と言われる時代が長く続いたが、首相に劣らない権力を振るうケースがあると、梶山静六氏、野中広務氏、菅義偉氏らのように「影の総理」と称されることもある。
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