14日午後、北九州市の沖で爆発物の処理が行われた。海底に沈んでいたのは全長180cm、直径60cmの1000ポンド(約450kg)機雷とみられる。この爆発物を投下したのは、アメリカのB-29爆撃機だ。

太平洋戦争の機雷爆破

張り詰めた空気が漂う、船の操舵室。海上自衛官たちの視線が、一点に向けられている。

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そこは、爆破作業が行われる若松区沖の海上だ。
14日午後、北九州市の沖で爆発物の処理が行われた。海底に沈んでいたのは、全長180cm、直径60cmの1000ポンド(約450kg)の機雷とみられる。

「3、2、1」というカウントが終わると、爆破。腹の底から突き上げるような衝撃とともに、灰色の水柱が約100m立ち上がった。

この爆発物を投下したのは、アメリカのB-29爆撃機だ。太平洋戦争から78年がたった今も、負の遺産は見つかり続けている。

「約1500発ある」

海の底で眠っている機雷などは、あとどれくらい残っているのだろうか。

海上自衛隊・第43掃海隊の伊藤晃司令は「関門海峡周辺に約1500発ある。(発見時には)今回同様しっかり確実に処理する」と話した。

14日は、砲弾など19発の処理も行われた。戦争の後始末はこれからも続く。
(「イット!」 12月15日放送より)

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