晴天が広がる中、ドローンが捉えたのは小島に続く1本の道。
めったに見ることができない“幻の道”として地元で知られているといいます。

映像:空撮人ゴリ(草野保徳)
映像:空撮人ゴリ(草野保徳)
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撮影されたのは、滋賀・長浜市にある“近畿の水がめ”、琵琶湖です。

“幻の道”が出現する前の映像を見ると、辺り一帯の地面は完全に湖の底。
“幻の道”が出現する前とした後を比較してみると一目瞭然です。

左:今月・出現後 右:4年前・出現前
左:今月・出現後 右:4年前・出現前

この“幻の道”を見ようと、いま現地には多くの人が見物に訪れています。

“幻の道”​を見に行った人:
珍しい光景が話題になっていたので見に行きました。

“幻の道”​を見に行った人:
ニュースを見て行ってみようと思いました!

いま琵琶湖に何が起きているのでしょうか?

“幻の道”出現の原因は…「深刻な水不足」

11月21日の時点で、橋脚が黒い跡になっている部分よりも、はるか下にある水面。

9月から琵琶湖周辺では、まとまった雨が降らず、11月28日の時点で標準的な水位よりマイナス65cmを記録しています。

実は琵琶湖では、1センチ水位が低下すると、約68億リットルもの水が減る計算に。

12月11日の水位、マイナス74センチで換算すると、約5032億リットルの水が減ったことになります。

今、水位の低下が問題となっている琵琶湖。
その影響は、琵琶湖の名産のシジミにも出始めています。

「吾嬬」店主 礒田定征さん:
水位の低下によって酸素不足と栄養不足というのがあって、しじみがなかなか育ちにくいと聞いています。

「吾嬬」店主 礒田定征さん:
やっぱり仕入れの量がちょっと減ってきましたね。ほぼギリギリやっているっていう状況ですね…。死活問題ですよね。

今後も水位の低下が続けば、取水制限も検討される事態になっています。
(「めざまし8」12月12日放送)