岩手県産の小麦「ナンブコムギ」から嘔吐などをひき起こすおそれがある「カビ毒」が検出された問題が広がっています。

JA全農いわて 佐竹雅之副本部長:
多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、深くおわび申し上げます。

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JA全農いわてによると、11月9日、販売先である関東の製粉メーカーの自主検査で「カビ毒」が検出されたことが判明していました。
JAが回収して調べた結果「カビ毒」の数値は基準値のおよそ4倍。

JA全農いわて 杉村靖米穀部長:
原因ですが、現時点でまだ具体的に特定できていない。

販売先は製粉メーカー3社でJA全農いわてでは出荷の停止を求めました。

しかしすでに、カビ毒が検出された小麦を使った食材が、各地の学校給食で提供されたことが判明し被害が拡大しています。

そして、この「カビ毒の被害」は給食以外にも広がっているのです。

盛岡市内の老舗せんべい店は臨時休業に…

盛岡市にある老舗の南部せんべい店の入り口には、臨時休業の張り紙が貼ってあります。

※白沢せんべい店のせんべいは学校給食には使われていません。

岩手県産の小麦から基準値超えのカビ毒が検出された問題。
岩手産の小麦を原料として仕入れていた盛岡市内のせんべい店が臨時休業に追い込まれていました。

店内には自主回収や出荷できなかったせんべいが入った山積みの段ボールが置いてありました。

白沢せんべい店 白澤一美津 社長:
廃棄しなければならないということになると、やっぱりとても胸に詰まるものがあります。(損失は)200万以上かな。
取材スタッフ:
見た目だと全然変わらないですよね…

現在お店は、別の小麦を仕入れてせんべいを試作し、営業再開を目指しています。
(めざまし8 12月6日放送より)