北アルプス・黒部峡谷。そこで働く人たちへの越冬物資の運搬が始まった。

冬の訪れ告げる物資運搬

山間をゆっくりと走るトロッコ列車。乗せているのは観光客ではなく、米や野菜などの食料や日用品だ。

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目的地は北アルプス・黒部峡谷の上流にあるダムや発電所。そこで働く人たちが厳しい冬を越すための物資を運んでいた。

11月28日から始まった越冬物資の運搬。12月から2024年4月まで、寮などに泊まり込みながら点検や工事にあたるのは延べ1万2300人に及ぶ。

関西電力北陸支社 広報担当の松本義宏さんは「安心して健康で過ごせるように、寮や合宿にしっかり物資を届けたい」と話す。

ひと冬に必要な物資は約18トン。しかし、トロッコ列車で運べるのは12月9日まで。それ以降は、どうやって届けるのだろうか?

食品や新聞などの物資を背負って運ぶ「逓送(ていそう)さん」
食品や新聞などの物資を背負って運ぶ「逓送(ていそう)さん」

天井が低く、1人がやっと通れる薄暗いトンネル。リュックを背負って進むのは「逓送(ていそう)さん」と呼ばれる人たちだ。トロッコ列車が運休する間、生鮮食品や新聞などを歩いて運んでいる。

まもなく、黒部に本格的な冬が訪れる。
(「イット!」 11月29日放送より)

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