日本でもブラックフライデーのセールが広がっている。

日本での定着のカギは「実質的なメリット」の有無

ブラックフライデーは11月の第4金曜日、2023年は11月24日が当日だ。

その前日の11月の第4木曜日に、アメリカでは家族で集まり、料理を食べながら恵みに感謝する「サンクスギビングデー(感謝祭)」がある。そこで翌日の金曜日も休み、土日と連休を取る人が多いため、各社がセールを行うようになった。

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きっかけとなったのは1961年、アメリカのフィラデルフィアで、連休を取った買い物客や観光客による車の渋滞や行列で街が大混乱し、警備にあたった警察官が「BLACK FRIDAY!」と言ったとされている。

また、お客さんは多いのに、店員が休んでしまうので店が困ったという説もある。

ただ最近では、セールが盛んになるにつれて「困った」というブラックではなく、店が黒字になるからという肯定的な解釈をすることが多くなっているようだ。

日本に入ってきたのは2014年で、「トイザらス」が始めた。2016年にはイオンも始めるようになり、広がっていった。

今後、ブラックフライデーが日本に定着していくのかについては、日経BP総合研究所の品田英雄さんは「最初は受け入れられても、実質的なメリットがないと消えていってしまう」と話す。

日本人の所得が伸びていないことと、財布のひもがアメリカ人よりも堅いこともあり、単なるクリスマス商戦の先取りというのではなく「ブラックフライデーに合わせた新しい商品を売れば可能性はある」としている。

(東海テレビ)

東海テレビ
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