山形・高畠町出身の童話作家・浜田ひろすけの業績をたたえ、2022年7月から2023年6月までに発表された61作品のうち、最も優れた童話作品を表彰する「ひろすけ童話賞」の贈呈式が、高畠町で行われた。
第33回ひろすけ童話賞を受賞した絵本は
2023年で33回目となるひろすけ童話賞を受賞したのは、作家・画家として活動するなかがわちひろさんの『やまの動物病院』。

選考対象は、2022年7月から2023年6月までに発表された61作品で、その中からなかがわさんの作品が選ばれた。
「やまの動物病院」のあらすじ
「やまの動物病院」は、山のふもとの小さなまちの動物病院が舞台。

先生の飼い猫の「とらまる」が、実は動物たちのお医者さんで、夜になるとやってくる、キツネやリスといった山の動物たちの病気やけがを治していくというお話だ。なかがわさんが描いた絵も作品をいっそう引き立てている。
授賞式で自身の作品を朗読
授賞式では、なかがわさん自身が作品を朗読し、出席した関係者は少し不思議なファンタジーの世界を楽しんでいた。

なかがわちひろさん:
とらまるは、子ギツネののどをのぞきました。「ふむふむ、かぜですね。せきどめのおくすりをあげましょう。だいじょうぶ、あまいシロップですよ。三日間はすあなからでないように。とんだりはねたりも、がまんしてね」
受賞のあいさつに立ったなかがわさんは、浜田ひろすけの代表作『泣いたあかおに』を子どものころ何度も読み返したと振り返り、「そんな作家に少しでも近づけたのならば幸いです」と喜びを語っていた。
(さくらんぼテレビ)