イスラエルの閣僚が5日、ラジオ番組で、パレスチナ自治区ガザへの核兵器使用について「選択肢の一つだ」と述べた。
ネタニヤフ首相は即座に否定したが、国内外から批判の声が上がっている。

イスラエルメディアによると、アミハイ・エリヤフ エルサレム問題・遺産相は5日、ラジオ番組で、イスラム組織ハマスが実効支配するガザに「核爆弾を投下する必要があるか」と問われた際、「選択肢の一つだ」と述べた。
また、ガザで拘束されている人質について指摘されると「戦争には代償がつきものだ」と話した。

この発言を受け、ネタニヤフ首相は即座に否定し、エリヤフ氏の閣議への出席を当面、禁じることを決めている。
一方、中東を訪問中のアメリカのブリンケン国務長官は5日、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長と会談した。

ブリンケン氏は、アッバス氏が率いる自治政府が、今後のガザ地区で中心的な役割を果たすべきだと伝えたと複数のメディアが報じていて、ハマス排除後のガザでの統治を念頭に置いた発言とみられる。
こうした中、パレスチナの通信会社は、ガザ地区で電話とインターネット通信が一時、完全に遮断されたと発表した。

通信遮断は、イスラエル軍による地上作戦が始まってから3回目。
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