テレビ熊本が制作するドキュメンタリードラマ郷土の偉人シリーズの撮影が宇城市で始まった。今回は、小国町出身で「近代日本医学の父」と呼ばれる北里柴三郎が主人公で、柴三郎役を塚地武雅さんが演じる。

近代日本医学の父・北里柴三郎のドラマ

熊本・宇城市の旧三角簡易裁判所で始まったTKU制作の郷土の偉人シリーズ、31作目の今回の主人公は阿蘇郡小国町出身の北里柴三郎で、タレントの塚地武雅さんが演じる。

この記事の画像(5枚)

柴三郎は破傷風の血清療法を確立し、ペスト菌を発見するなど「近代日本医学の父」とも呼ばれ、2024年7月に新しくなる新千円札の肖像にも選ばれている。

ドラマは出身地の小国町や熊本市、宇城市などで撮影され、柴三郎の言葉「終始一貫」が表す、信念を貫き通し熱意を持って伝染病の研究に当たった生涯を描く。

塚地さん「ぶれない筋の通った人物」

ドラマのワンシーンでは柴三郎の「私は争っているつもりはない。ただ病に苦しむ人たちを助けたいだけだ」という言葉に、柴三郎の内務省衛生局時代の同僚で、のちに政治家として東京市長などを歴任した後藤新平が「その真っすぐすぎる考えが、厄介だと思う人たちもいるんじゃないですか」と助言するシーンがある。

その後藤新平役をA.B.C-Zの戸塚祥太さんが演じ、戸塚さんは「(新平は)遠くから柴三郎を応援していた人物。(功績は)後世に伝えていかないといけないことなので、参加できるのはうれしい」と話した。

塚地武雅さん:
ぶれない筋の通った人物。新紙幣にもなるので、どんな人物なんだろうとドラマを見たら分かってもらえる

この郷土の偉人シリーズ第31作「日本細菌学の父・北里柴三郎 ~終始一貫 未来を紡いで~」は2024年1月にフジテレビ系列の九州7局で放送される予定だ。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。