1965年から南部せんべいの製造を続ける羽沢製菓が、コーヒーの提供を始めた。社長の長男が開発した3種類のブレンドコーヒーと、それぞれに合うお菓子を実食。“親子2代でつくる新たな味わい”に迫った。
長男の発案でコーヒー作り始める
岩手・八幡平市にある1965年創業の羽沢製菓は、南部せんべいを創業当時と変わらぬ製法で真心こめて作り続けている。
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南部せんべいの定番・ゴマせんべいは、ごまの香ばしさと小麦の優しい甘さが口に広がる。
![丁寧に一枚一枚手焼き](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/4/700mw/img_d4bd6b2f2f592ce80e5df79cd74b6b79396218.jpg)
羽沢製菓の羽沢憲英社長によると、タネ(生地)を作る部分は重労働なので機械化しているが、あとはほとんどが手作業だという。6人の職人が、多い日には約1万4,000枚ものせんべいを手焼きしているのだ。
伝統を大切にしている羽沢製菓が新しく始めた取り組みがある。
![羽沢製菓・羽沢憲英社長に聞く“新たな取り組み”](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/9/2/700mw/img_92f8905b9c2319eb78298361f7abe55b518583.jpg)
羽沢製菓 社長・羽沢憲英さん:
南部せんべいには日本茶というイメージがどうしてもありますが、息子がせんべいに合わせるコーヒーを提供したいと。そういう形になってきています
![コーヒーの提供を発案した長男の羽沢大貴さん(右)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/700mw/img_03054de922d72517bc606ad63a779f49464123.jpg)
長男の大貴さんは岩手県内の病院で理学療法士として働いてきたが、家業を継ぐことを決意し、2022年の4月に戻ってきた。
そんな大貴さんにコーヒー作りのきっかけを聞くと「南部せんべいは小麦で作られている。コーヒーを飲むときに食べるクッキーやケーキも小麦を使っているので、南部せんべいも合わないことはないだろうというのが始まり」と話す。
新感覚な体験を!そのお味は…?
現在、大貴さんが開発した3種類のブレンドコーヒーが販売されている。
![爽やかな酸味と柔らかな甘みが特徴の「羽沢ブレンド001番」とそれに合う「厚焼オレンジピール」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/f/700mw/img_2f7a27be72f7a168b0128a9ff8f3215f616160.jpg)
1つ目の「羽沢ブレンド001番」は、かんきつ系を思わせる爽やかな酸味と柔らかな甘みがクセになるブレンドコーヒーだ。このブレンドコーヒーに合うのが「厚焼オレンジピール」で、しっかりした食感にオレンジの香りが爽やかだ。
![程よい苦みがかりんとうの甘さとよく合う「羽沢ブレンド002番」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/c/8/700mw/img_c8294fb9bc4a0273c9c006abb5677739564204.jpg)
2つ目の「羽沢ブレンド002番」は、上品な甘さとまろやかな口当たりが特徴のコーヒーで「うす揚げかりんとう」に合うようにブレンドした。程よい苦みが、かりんとうの甘さとよく合う。
![新商品の「羽沢ブレンド003」と「チョコサンド」を実食](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/b/700mw/img_db4ec09994594c1bfb1a9a235b9e54c4524062.jpg)
3つ目は、「チョコサンド」に合う10月発売の新商品「羽沢ブレンド003」だ。この2つを福永一茂アナウンサーが試飲・試食した。
福永一茂アナウンサー:
芯のある苦みとミルキーさ、ダークチョコレートのような味わい。コーヒー好きが好きそうな味。おいしいです。チョコサンドはチョコレート自体の甘さが程よい。南部せんべいの器の大きさというか受けの力の高さを感じます
![福永アナウンサーの反応にこの表情](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/0/700mw/img_70304fa48f0c92d7bec55887fdd929e6586411.jpg)
そして試食したチョコサンドの味が残っているところで「羽沢ブレンド003」を飲んだ福永アナウンサーは、その相性について「合う!カカオの風味を003(コーヒー)がさらに高めてくれる。チョコクリームの味を残しながら、コーヒーの風味も感じられる。どちらもすごいです」と絶賛。この反応に大貴さんも「狙い通りです」と笑みを浮かべた。
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福永一茂アナウンサー:
コーヒーの豆選びやひき方、焙煎(ばいせん)の仕方とかは独学ですか?
羽沢製菓・羽沢大貴さん:
独学です。試行錯誤しながら、ちょっとずつ勉強して頑張っています
福永一茂アナウンサー:
コーヒーとチョコサンドは本当によく合うから試してほしいですね
羽沢製菓・羽沢大貴さん:
ぜひ新感覚な体験をしてほしいです
親子2代でつくる新たな味わい
息子・大貴さんの新しい取り組みについて、父・憲英さんは「私は、せんべいしかやってなかったので、どうなるのかなという気がしているが、ただ、今の時代に合っていると思う。せんべいだけでなく新しい分野でも頑張れれば、また面白いことがいっぱいでてくるのではないか」と語った。
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羽沢製菓・羽沢大貴さん:
大事にしたいのは、南部せんべいのおいしさを伝えるというところ。もちろんコーヒーのおいしさを伝えたい部分はあるが、せんべいを引き立てることができるコーヒーをつくっていきたい。これからも商品展開できればいいと考えているので、楽しみにしててください
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羽沢製菓の親子2代でつくる新たな味わいを試してみてはいかがだろうか。
(岩手めんこいテレビ)