千葉県富津市で、見晴らしのいい海岸付近の道路を軽快に走行する1台の車。

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すると突然、目の前に大きな羽を広げた“鳥”らしきものが現れ、車のフロントガラスに激突しました!

車の前に突然大きな生き物が
車の前に突然大きな生き物が

運転者「あ!やってくれたー!」

フロントガラスに激突
フロントガラスに激突

ドライブレコーダーの映像をよく見ると、その正体は“トビ”。

ぶつかったのは“トビ”
ぶつかったのは“トビ”

運転者によると、車に衝突後、トビはそのまま飛び去っていったといいます。

衝突された車の運転者:
視界の中に何か急に動くものが入ったなぁとは思ったんですよ。次の瞬間にはもうぶつかってしまったっていう感じですね。

トビ被害に悩む周辺住民

トビはなぜ車と衝突するほど、低空を飛行していたのでしょうか?衝突現場を訪れると、近くには漁港がありました。

上空にはたくさんのトビが飛んでいます。周辺住民は、“トビ”被害に悩まされていました。

上空を飛び交う無数のトビ
上空を飛び交う無数のトビ

周辺住民:
頻繁にいる、(トビの)顔見ない日は無い、100羽くらいいるんじゃない?せっかく作った刺身を三枚におろして、食べるばっかりにしたのをさらわれたことはある。

周辺住民:
ふんとかが、車を洗車してもすぐに落とされてしまうので、何度も何度も洗車しないといけなくて。

東京大学名誉教授であり、鳥類学者の樋口広芳氏は、衝突したトビは、地面の獲物を狙っておりてきた可能性があるといいます。

東京大学 樋口広芳名誉教授:
(トビは)秋から冬の間は、関東地方の海岸付近だと数が増してくるということがみられます。道路上におそらく食物や小動物、あるいは死骸があって、それをトビが地表に降りて、あるいは低空で飛びながら、つかみ取っていこうとしていたのだろうと。

大事には至りませんでしたが、一歩間違えば、人もトビも無事では済まなかった今回の事故。

衝突された車の運転者:
今回は鳥でしたけれども、車運転していて、何が起こるかわからないなっていう気持ちです。最近は安全運転を心がけるように、以前よりしていますね。
(めざまし8 10月31日放送)