インフルエンザの感染者が急増している。宮崎県では、定点あたりの報告数が今シーズン初めて流行注意報レベルを超え、特に15歳未満の間で感染が広がっている。新型コロナやインフルエンザの感染が年間通して確認される中、医療の現場では「救急往診」の依頼が増えている。
「救急往診を宮崎の方々に」
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2023年4月、宮崎市に開院した「あおやま訪問・救急クリニック」の青山剛士院長は、自宅や高齢者施設などで療養する患者の訪問診療に加え、宮崎県内で唯一、往診型の救急診療を行っている。
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あおやま訪問・救急クリニック 青山剛士院長:
救急往診を宮崎の方々に届けたいという思いで開業した
インフルエンザの救急往診依頼が急増
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9月18日から24日までに、県内の定点医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は、前の週の約1.7倍の812人。新型コロナの感染者数が減少した一方、インフルエンザは定点当たりの報告数が今シーズン初めて流行注意報レベルを超えた。青山院長によると、ここ2週間で救急往診の依頼が増えたという。
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あおやま訪問・救急クリニック 青山剛士院長:
学級閉鎖があったり、さまざまな施設でコロナで面会できなくなったり、9月になってから出てきていて、救急往診についても依頼が増えていて、自宅で療養される方はお子さんから高齢の方まで増えていると思う
インフルエンザは今後、大きな流行期に入るおそれがある中、自宅療養で苦しむ人に必要な医療を速やかに届けることが急務となっている。
“救急車を呼ぶほどではない時”に利用を
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青山院長は、クリニックから半径16km以内であれば、初診でも平日午後10時まで救急往診に対応。訪問診療を受けている患者については、24時間365日対応している。
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あおやま訪問・救急クリニック 青山剛士院長:
救急車の半分は軽症であると出ていて、ただ呼ぶ側としては不安だしきついしわからないところで呼ぶので、(病院に)自分で行くのはきついけど救急車を呼ぶほどではない時に、救急往診をご利用いただいて、私が自宅に伺って必要な検査や治療をさせていただくことを選択肢として提供できたらと思っています
青山院長は、「救急往診を浸透させ医療にアクセスしやすい形を作りたい」としている。
(テレビ宮崎)