新潟県内の海岸線を走る「越後七浦シーサイドライン」。人気のドライブコースだが、中央分離帯に大きな木が1本生えている場所がある。この木にまつわるウワサの真相を取材した。
越後七浦シーサイドラインにまつわるウワサ
新潟を代表するドライブルート『越後七浦シーサイドライン』。新潟市から長岡市まで、日本海の絶景を間近に楽しみながらドライブできる人気のコースだ。

実は、このコースの中央分離帯に大きな木が1本生えている場所がある。通ったことがある人の中には「道が狭いのに邪魔だな…」と思った人もいるのではないだろうか。

この木はなぜ切られないのか…。地元の人に聞いてみると、「私たちもなんであるのかな?と思っている」とその理由について知らなかった。
かつては有料道路だった
そもそも、国道402号のうち長岡市寺泊町野積浜~新潟市西蒲区角田浜までの13.9kmの区間は、1975年に「越後七浦有料道路」として開通。例の木があった場所は、料金所として使用されていた。

1990年に無料化され、料金所は無くなったが、木だけが残ったそうだ。
無料化後も切られなかった理由とは…
実はこの木、切られなかった理由をめぐり、さまざまなウワサがある。
「木を切ろうとしたら事故が起こって断念した?」
「木を切ろうとすると、事故とかがあったみたいで“どかせない木”という話を聞いた」
県民には背筋が凍るような噂が広がっているようだ。
「あの木を切らないのは“祟り”があるからではないか?」
そんな噂を地元の人にぶつけてみるが、「聞いたことがない」と言う。

地元の人は、そもそもこの木にまつわるウワサ自体知らなかった。しかし、木を切らない理由も分からないと言う。
そこで、地元・西蒲区役所に聞いてみたが…
「いろんなウワサがある。道路工事の時に切ろうとするけど撤去しようとするとケガ人が出て、結局撤去できないみたいなウワサは聞いたことありますけど、それが本当かどうかは分からない」と、その真相はわからないようだ。
ウワサの真相は“前地主のお願い”
真相を突き止めるべく取材を続けていると、地元の人が「この辺りの主だ」と地元の自治会長を紹介してくれた。

自治会長の遠藤さんに話しを聞くと、「シーサイドラインができる時に、用地買収して道路を作った。その時に、地主が北海道の人だが、その方から「木を切らないでくれ」という要望があった」と言う。
つまり、木を切らない理由は、用地買収に関わった人たちが前の地主のお願いを守っていたからだそうだ。

それでは「木を切ろうとすると事故が…」といった噂は真実なのだろうか?遠藤さんは「そのようないわれは無い」ときっぱり答えた。
(NST新潟総合テレビ)