カナダの研究者たちが南アフリカで、野生動物にライオンのうなり声と人間の声を聞かせる実験を行った。
その結果、ライオンよりも人間の声を聞いた時の方が、野生動物が逃げ出す確率は2倍高く、逃げるスピードも40%速かった。
ライオンよりも人間の方が怖い
カナダの研究者たちが、南アフリカで行った実験映像が公開された。

映像には、シマウマにライオンのうなり声を聞かせる様子が映っていた。
ライオンのうなり声を聞いたシマウマは、しばらく立ち止まった後、引き返していく。
一方、人間の声を聞かせると、声が聞こえた瞬間、水を飲むのをやめて逃げていった。
ゾウの場合は、ライオンの声の方へと近づくが、人間の声がすると、群れ全体で引き返した。

他にも、イボイノシシや、獲物をくわえたヒョウなど、ほとんどの動物が人間の声がすると一目散に逃げていった。
ライオンよりも人間の声の方が、逃げ出す確率は2倍高く、逃げるスピードも40%速かったという。
多くの動物を殺してきたからか
なぜ、ライオンよりも人間の方が怖いのだろうか。

実験の担当者によると、人間は銃などで多くの動物を殺してきたためではないかということだ。
担当者は、人間による恐怖を取り除く対策が必要だと訴えている。
(「イット!」 10月10日放送より)
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